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12月3日(ブルームバーグ):スノー米財務長官は3日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、通貨動向を操作することで長期的な経済の繁栄を達成する国はなく、為替市場は政府による干渉なしで調整されるべきだとの見解を示した。
スノー長官はドル下落に対する米政府の対応についての質問に対し、「市場は行き過ぎることもあればその逆もあり得る。そうしたことを繰り返すが、市場の長所は自律調整だ。われわれがやるかもしれないこと、やらないかもしれないことに対しコメントはしないが、私は市場の動向に深い敬意を持っていると言いたい」と述べた。ドルは3日、対ユーロで最安値を更新している。
スノー長官の発言は、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の各国が協調してドル安に歯止めをかけるべきとの一部欧州当局者の見方に対し、ブッシュ政権が引き続き同意しない意向であることを示唆している。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は「介入は武器」と述べている。
スノー長官は、「繁栄のため通貨価値を引き下げることはだれにもできない。われわれの政策は引き続き強いドルを支持することだ」と語った。
スノー長官は、自身の去就が取りざたされていることについて、ブッシュ大統領から引き続き閣僚として政権内にとどまるよう求められているかどうかについての発言は控えた。スノー長官は、「それは私と大統領が決める問題だ。私はこの政権に仕えることを誇りとし、米経済を好転させ順調に運営していく大統領のリーダーシップの下で役割を果たしていることを光栄に思っていると言いたい」と述べた。
ドルの下落
米労働省が3日発表した11月の雇用統計によれば、非農業部門雇用者数は前月比11万2000人増と、事前の最低予想をも下回る結果となった一方で、米完全失業率は5.4%と前月の5.5%から低下した。
スノー長官は、2004年の雇用者数の増加が1カ月平均で約20万人となっている状況は、労働市場への新規労働力の流入を吸収する以上のものがあるとの見方を示した。同長官は、「新たな労働者の流入を上回るペースで雇用が拡大している」とし、「1カ月だけの統計にあまり大きな注目をしたくない。私はトレンドや平均を見ており、これらはかなり良好だ」と語った。
同長官はドルの水準や動向についてのコメントは拒否する一方で、米国は経常・財政赤字縮小のための努力を続けているとし、ほかの国々に対しては景気拡大をさらに加速させるよう促した。
スノー長官は、「現在重要なのは責任の分担だ。米国の貿易パートナー、特に欧州が成長を加速させることは重要なことだ。米国の赤字を制御し純貯蓄率を上昇させるということも重要だ」と述べた。
同長官は、開かれた市場で形成されていない通貨の相場を自由に変動できるようにすべきだとし、「そうしたことのすべてが経常赤字への対処の助けとなる」と語った。
原題:Snow Says Markets Operate Best If Free of Government Meddling (抜粋) {NXTW NSN I8601A0D9L35
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 笠原文彦 Fumihiko Kasahara fkasahara@bloomberg.net Editor:Taniai
記事に関する記者への問い合わせ先:
ワシントン Brendan Murray brmurray@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:
Kevin Miller kmiller@bloomberg.net
更新日時 : 2004/12/04 12:20 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=amgo.3h1Jp4M&refer=jp_news_index