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売上高に占める利益率が高いなど好業績を挙げている企業が総じて多い。
実際、京セラをはじめ、村田製作所、ローム、日本電産、任天堂など京都の大手企業の利益率をみると10%前後から20%台後半を実現している企業もある。
外部の人から、京都企業はなぜ強いのか、とよく聞かれる。
一般的にはその理由として、産学官連携が進んでいるからとか、独創的な製品を作っているから、などといわれる。
しかし、私はこれら京都企業に共通しているのは、創業者の経営理念なり、哲学とでも呼べるべきものが今でも脈々と受け継がれていることだと思う。
創業者がいまだ健在で、その理念が色濃くのこっている企業が多いことが、京都企業の強さにつながっていると考えている
これらの企業では、創業者の理念が集団の中にあり、社員のベクトルが同じ方向に向いている、ともいえる。
どういう企業でありたいか、という考えや事業活動を通じ、こうやって社会に貢献するんだという大義名分を幹部がしっかり持っている。
こうした価値観の共有を図っている集団こそが最強の集団でありえると信じている。
経営理念と企業の業績が連動することを示す興味深いデータがある。
全国約1万社を調査したところ、売上高が2億5000万円未満の企業では、
経営理念や社訓をもっている会社は47%しかなかった。
これに対し、売上高30億円以上になると、76%と多くの企業がそうした理念を掲げていることが分かった。
利益面で3000万円未満の企業の半数の近くは経営理念がなかったのに、利益が3億円以上の会社では8割近くが理念をもっていた。
京セラ内部で、まったく同じ製品を3カ所の工場でつくっても、工場によって利益率に違いがでることがある。
業績の悪いグループは、私が電話しても何かと対応が良くない。
「そんなことはできません」
と社員の姿勢も消極的だ。
一方で、業績の良い部門は社員に勢いがある。行動も迅速で集団に力がある。
このように、社員が理念や意識、大義名分をきちんともっているかどうかということが
集団にとって大切なようだ。