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○格付け上昇も良いニュース。
邦銀海外資産3年ぶり増、9月末41兆円、不良債権処理にメド、進出企業へ融資拡大。2004/12/04, 日本経済新聞 朝刊,
国内銀行が成長の見込める海外業務の拡大に動き、海外拠点の資産残高は九月末時点で前年同月比一・二%増の約四十一兆三千億円と、二〇〇一年十一月以来、ほぼ三年ぶりにプラスに転じた。不良債権処理に一定のメドが付き、世界的な景気回復を背景に、中国や中東欧などに進出する日本企業への貸し出しが増えている。日系以外の現地企業向け融資や企業の合併・買収(M&A)などに力を入れる動きも広がる。
日銀によると、邦銀の海外資産残高は世界的な景気回復を背景に、昨秋から減少のテンポが鈍り、今年九月に増加に転じた。資産の七割程度がドル建てで、ドル安による目減り分を除けば、実際の増勢は日銀統計よりも大きいもようだ。
三井住友銀行の九月末の海外支店の貸出残高は五百七十二億ドルで前年同期比一五%増。資産圧縮は昨年度で一巡し、米国などで日系以外の企業の開拓余地が大きいと判断。融資枠(コミットメントライン)契約を増やし、契約設定枠の残高は約一千億ドルに達した。
みずほコーポレート銀行も約四百億ドルで三月末より約十六億ドル増えた。来年三月末までに三千億円積み増す計画だ。UFJ銀行は三月末より約八%増加。自動車や二輪車など国内メーカーのアジア進出に伴い貿易金融が伸びた。
地域別にみると、国内企業の進出が相次ぐ中国や中東欧での伸びが顕著だ。日銀によると、中国向け与信残高は六月末に百三十五億ドル。前年同期比六七%増と伸びが突出している。中東欧向けもポーランドが五八%増の十三億ドル、ハンガリーは前年の二・四倍に達した。ロシアは六六%増の十二億ドルとなった。東京三菱銀行はアジアとロシア向けの与信残高が三月末時点で前年比二ケタ増。特に中国は国内企業の進出に伴い、四割近く増えている。
米国向けの与信総額はは五・七%増の四千百二十億ドル。英国やドイツなど欧州の先進国向けは四千億ドル弱で横ばいだ。
邦銀の海外支店の資産残高は一九九八年から二〇〇〇年に金融不安を背景に急減。〇二―〇三年夏にかけて不良債権処理による損失が膨らむ中で再び減少した。国内銀行は国際決済銀行(BIS)が規定する自己資本比率(国際業務を手がける銀行は八%以上)を維持するため、非日系企業を中心に海外資産の圧縮を加速。昨年十月には資産残高が四十兆円を割り込んでいた。