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http://www.zakzak.co.jp/top/2004_11/t2004113012.html
帝国ホテル外資が実権、サーベラス国際興業を買収
株39.4%握る
「帝国」の名が泣く(?)。国内ホテルの代名詞もついに外資の手に…
「帝国」の名が泣く(?)。国内ホテルの代名詞もついに外資の手に…
歴史と格式を誇る国内ホテルのトップブランド「帝国ホテル」がとりあえず、外資系ハゲタカファンドの手に渡ることになった。帝国ホテルの株式39.4%を保有する筆頭株主、国際興業(東京・中央)が経営不振から米投資ファンド、サーベラスに身売りする方向となったため。同ホテルをめぐっては、国内系と外資系のファンドがそれぞれ大物政治家や元官僚を抱き込み水面下で争奪戦を演じているとされ、今後の展開が注目される。
主取引銀行であるUFJ銀行の主導で経営再建中の国際興業は当初、保有する帝国ホテル株を売却するなどして再建を進める方針だった。
帝国ホテルといえば、日本のホテルの代名詞。売却話が浮上すると、新生銀行を買収・再建した米投資ファンドのリップルウッドのほか、企業再生を手がけるプリヴェチューリッヒ企業再生グループやJ・ブリッジなど内外の投資ファンドが買収に意欲をみせた。
「国際興業側は800億円を提示したが、外資系ファンドは400億円、日系ファンドは270億円を提示し、交渉が難航していたようだ」(業界担当アナリスト)という。保有する帝国ホテル株の資産価値は数百億円程度というのが金融筋の見立てで、国際興業側の提示とは大きな開きが生じていた。
だが、UFJとしても来年10月の三菱東京との経営統合を前に、大口融資先の処理を加速させたい事情があった。すでに懸案だったダイエー、大京などを産業再生機構に送った。ミサワホームホールディングスも再生機構に送った上で、トヨタをスポンサーにして再建するシナリオが有力視されている。国際興業については、外資への売却という手法をとった。
国際興業は「昭和の政商」と呼ばれた故小佐野賢治氏が創業した企業グループ。運輸、観光、不動産事業を幅広く展開するが、連結で約5000億円の有利子負債を抱えている(今年3月末)。UFJグループでは、約30年で負債を返済するとの再建計画を白紙に戻し、スポンサー企業への身売りに方向転換した。
30日までに固まった再建策によると、株主責任を明確にするため、いったん100%減資を実施。そのうえで、サーベラスが65%を出資して傘下に収め、銀行の貸し出し債権5000億円も半値の2500億円で一括購入する。残りの35%は小佐野隆正社長ら創業者一族が出資し、現経営陣が当面続投する。
サーベラスは、米国の年金基金や個人の富裕層の資金をバックに、日本でも企業買収を繰り返してきた。過去、買収したのは、あおぞら銀行、日本リース、長崎屋、三洋証券などで投資資金は2兆円を超える。国際興業の買収に伴い、帝国ホテル株もサーベラスの手に入ることになる。
ここ数年、東京は外資系の超高級ホテルの開業ラッシュに見舞われる。コンラッド東京(05年)、リッツカールトン東京(07年)、ペニンシェラ東京(07年)…。国内ホテル陣営の危機感は大きく、帝国ホテルも170億円をかけて大改装中だったが、ついに親会社もろとも“改装”されることになった。
ZAKZAK 2004/11/30