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財務省は29日、今年度の国の税収見通しを、年内に決める補正予算案で増額修正する方針を固めた。法人税などの税収が堅調で、41兆7400億円とした当初見積もりを2兆円規模で増額する見込みだ。補正予算での増額修正は4年ぶり。補正予算は台風や地震の災害復旧関係で1兆円前後などを計上する見通しだが、財源は税収増で賄い、新規国債の追加発行は回避できる公算が大きい。長期金利の上昇を抑える効果も見込めそうだ。
国税収入はデフレや経済対策のための減税などによって前年度まで3年連続で前年実績を下回り、ピークだった1990年度(60兆1000億円)に比べ3割減っている。補正予算時点では前年度は当初見通しを据え置いたが、2001年度と2002年度は2年連続で減額修正。財務省は「景気回復により大幅な落ち込みには歯止めがかかった」(幹部)とみている。 (07:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20041130AT1F2902229112004.html