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http://www.asahi.com/national/update/1128/008.html
JR東日本、東海、西日本の各社は、ブルートレインのさきがけになった寝台特急「あさかぜ」(東京―下関)を来年3月1日のダイヤ改定で廃止する方針を決めた。「あさかぜ」は日本で初めて全室冷暖房完備の個室寝台を連結するなど、かつては「走るホテル」と呼ばれたが、新幹線や飛行機に押され乗客は減少。ここ数年の平均乗車率は約30%と低迷していた。東京と長崎を結ぶ「さくら」も廃止される方針で、東京駅発のブルートレインは風前のともしびになる。
JR東日本によると、「あさかぜ」の昨年度の平均乗車率は29%。夏休みのピーク時も33%にとどまり、東京発のブルートレインでは最も乗車率が悪い。JR発足時から乗客は減り続けており、「のぞみ」が登場した92年以降、乗客減に拍車がかかったうえ、最近は格安な高速バスに押され、乗客は対前年度比で約20%も落ち込んでいる。
また、上り列車が首都圏に乗り入れるのが朝のラッシュ時に重なり、遅れたまま首都圏に来ると通勤電車の過密ダイヤに影響することもあり、廃止が検討されていた。
「あさかぜ」は56年に東京と九州を結ぶ戦後初の特急として東京―博多間に登場。57年から58年にかけて発表された松本清張の代表作「点と線」では、物語の重要な役回りを果たした。
58年に新型の客車が導入され、冷暖房完備の個室寝台が登場。食堂車も備え、「走るホテル」と呼ばれた。丸みをおびた青色の車体にクリーム色の線が入った斬新な客車は「ブルートレイン」と親しまれ、その後の寝台特急の代名詞になった。
東京と九州、山陽地方を結ぶ寝台特急は現在4列車あるが、平均乗車率は軒並み30〜40%程度。来春のダイヤ改定で、JR九州を含む各社は東京発長崎行き寝台特急「さくら」も廃止し、残る「富士」(東京―大分)と「はやぶさ」(東京―熊本)も途中の門司駅まで連結させて走らせる方針。東京発九州行きのブルートレインは2列車のみになる。
(11/28 11:02)
写真:来春のダイヤ改定で廃止されることになったブルートレインの元祖「あさかぜ」=東京駅で
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