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先月末、坂口厚生労働大臣が辞任し、尾辻新大臣になったとたん「社会保険庁」とカワグチ技研に警視庁の捜査が入り、関係者が逮捕された。尾辻大臣は、最初から謝罪の役割を演じてのスタートだった。
この事件は、講談社ノンフィクション賞を受賞した岩瀬達哉氏が『年金の悲劇』(講談社)で詳述している特定業者と社会保険庁の癒着の一例にすぎない。
今月はじめに出版した『年金を問う――本当の危機はどこにあるのか』(岩波ブックレット)にも書いておいたが、この汚職は構造的なもので今回の事件が目立つ例だったということを強調しておきたい。
(詳しく知りたい方はこちら)
熱病のような年金騒動が終わって、デモもストライキもない日本では政府側と協議に入っている連合が、野党第一党の民主党に「三党協議のテーブルに復帰するように」と何度も呼び込みをしている。経団連や同友会、そして連合の意見さえ聞けば、「国民の納得」がつくられる時代ではない。大企業の経営者や大労働組合の幹部を除く圧倒的多数の国民や被保険者・納税者は、遅すぎた臨時国会の年金対決、徹底した議論を待っていたはずだ。その声なき声をしっかり反映するような臨時国会に仕立ててほしい。
そうなるかどうかは、野党の力次第だ。
http://www.hosaka.gr.jp/04diary.htm
広告宣伝は、五感に働きかける。二〇〇四年の日本で、「年金問題」がこれまでになくブレイクしたのは、「将来、泣きをみてもいいわけ?」「国民年金がもらえなくなるかも、って言ってたの誰?」とテレビCMで迫っていたタレントの江角マキコさんの役割が大きい。
ところが、社会保険庁の国民年金の納付率アップ作戦に起用された江角さん自身が、国民年金保険料を支払っていなかったことが週刊誌報道により露見した。テレビCMとポスターの制作費は六億二千万円にのぼった。財政状態のよくない国民年金保険料からの支出だ。
振り返れば、菅直人民主党代表が「江角マキコさんを国会に参考人招致したい」と発言したことが、「未納ドミノ」の引き金を引いた形となった。さらに、自民党の三人の閣僚が未納者だったことを「未納三兄弟」と揶揄して、小泉内閣に対して攻勢に出ようとしたところ、「菅代表も未納」という逆転劇となり、同時に発覚した福