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国内外の自動車および造船業界が鉄鋼材の確保をめぐり、頭を抱えている。
自動車鋼板はPOSCO(ポスコ/旧浦項(ポハン)製鉄)と現代(ヒョンデ)ハイスコが、造船用厚板はPOSCOと東国(トングク)製鋼がそれぞれ生産しているものの、来年は鉄鋼に対する需要が供給を10%ほど上回るとの見通しが出されているためだ。
現代・起亜(キア)自動車は最近、POSCOと緊急会議を行い、来年使用する自動車鋼板の需給計画について話し合ったと26日、明らかにした。
現代自動車の関係者は同日、「日本のメーカーが高い価格を提示して物量確保に乗り出すことが予想されるため、急いでPOSCOと交渉した」と述べた。
現代・起亜自動車は来年度に必要な自動車の鋼板250万トンのうち、50%ほどをPOSCOから、残りは系列会社の現代ハイスコなど国内外の鉄鋼会社からそれぞれ調達する計画だ。
だが、主要取引先である日本でも鉄鋼材の品薄現象が深刻さを増しており、今後の調達計画を再点検している。
自動車鋼板の90%をPOSCOから調達しているGM大宇(テウ)も先週、POSCOと来年度の鋼板材の需給対策について点検する会議を行った。
GM大宇の関係者は「来年は生産台数が100万台を突破する見通しだが、来年度、POSCOが供給できる鋼板の量がこれに追い付かないため話し合いを続けている」と明かした。
これに先立ち、日本の日産自動車は今月25日、鉄鋼材の不足で向こう5日間にわたり3つの工場の生産を中止すると発表したのに続き、POSCOに自動車鋼板材の供給を緊急要請した。トヨタ自動車も現在、車両の内部にだけ使っているPOSCOの鋼板をドアなど外部に拡大していく計画だ。
POSCOはしかし、「来年の生産量を33万トンほど増やしても、国内の自動車メーカーが要求する量に比べ30万トンも足りない」と説明した。
また、「韓国内の事情を考慮すると、日本の自動車メーカーの要請に応えるのは難しい」との立場を示した。
好況に沸く造船業界も原材料となる鉄鋼の確保に四苦八苦している。来年度は今年より58万トン多い計519万トンの厚板が必要になると予想されるものの、POSCOと東国製鋼は15万〜20万トンの増産にとどまることが予想されるためだ。
その上、POSCOや日本のJFEスチールなど主なメーカーが施設の補修作業のため、一部のラインの稼動を中断する予定であることから、鉄鋼材の不足現象はさらに深刻化するものと見られる。
鉄鋼材の需給バランスに亀裂が生じるようになったのは、最近国内や日本で自動車の生産および船舶の受注量が大幅に増えた反面、鉄鋼業界の生産能力がこれに追い付いていないためと見られる。
鉄鋼価格も引き続き上昇する見通しだ。ゴールドマン・サックスは26日の報告書で「2か月以内にPOSCOが鉄鋼価格の引き上げを発表する」と予想したほか、サムスン証券のキム・ギョンジュン・アナリストも「鉄鋼価格の上昇は来年上半期まで続く」とする見解を示した。
金熙燮(キム・ヒソプ)記者 fireman@chosun.com
金宗浩(キム・ジョンホ)記者 tellme@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/11/26/20041126000079.html