現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産37 > 768.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
三井物産は22日、ディーゼル車の排ガスを浄化するディーゼル排気微粒子除去装置(DPF)について、東京都に指定承認申請をする際に、性能に関する虚偽のデータを提出していたと発表した。
東京都の排ガス規制で定めた基準の7―8割しか微粒子を除去する能力がないのに、虚偽データに基づいて2002年に東京都から指定承認を受け、東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県や国土交通省などの補助金対象になった。報告を受けた東京都では、法令違反がなかったかどうか調査を始めた。
問題の除去装置は三井物産の全額出資子会社「ピュアース」が製造し、三井物産が販売した。2003年10月にスタートした都などのディーゼル車の排ガス規制に対応するため、全国で約5万5000台が除去装置を取り付けた。このうち三井物産が販売した装置は2万1500台分で、売上高は194億円にのぼった。
除去装置の価格は80万―135万円で、運送業者などが取り付ける際に、自治体や国から平均40万円の補助が出る。三井物産は無償で他社製品などへの交換に応じる。三井物産は除去装置の製造・販売から事実上撤退することも発表した。三井物産によると、虚偽データの作成は、別の部品を使った試験結果や、計測値を意図的に読み替えるなどの方法で、3回にわたって行われた。社内監査で社員がデータねつ造を告白したことから、改めて性能を調べ、データが虚偽であることが分かった。これまでに三井物産の担当社員ら3人が関与していたことが分かっている。
三井物産は弁護士を委員長とする調査委員会を設置し、関係者の事情聴取を行っている。
同日記者会見した槍田松瑩(うつだしょうえい)社長は、「会社ぐるみではない」とした上で、不正を行った社員については「刑事告発も含めて厳正に処分を検討する」と述べた。
◆首都圏のディーゼル車規制=新車登録から7年以上を経たトラックやバスなどのディーゼル車のうち、排ガス浄化装置を付けていない車が東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県を走ることを、昨年10月から各都県が条例で禁止した。違反事業者には運行禁止命令が出され、従わない場合は50万円以下の罰金が科せられる。
[ 2004年11月23日1時39分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/top/story.html?q=20041122i112_yomiuri