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【ニューヨーク=藤田和明】米国で企業年金基金の支払いを保証する政府系機関の米年金給付保証公社(PBGC)の財務が一段と悪化している。年度末に当たる2004年9月末の債務超過額は233億ドル(約2兆5000億円)と前年度末の2倍に急増、過去最多となった。航空会社などの相次ぐ破たんで、積み立て不足の支払い義務を引き継ぎ、負債が雪だるま式に膨らんでいる。
PBGCは、確定給付年金を持つ企業が破たんしたり年金プランを廃止したりすると、その債務を引き継ぎ、年金受給付を肩代わりする。米年金は株価低迷や低金利など運用環境の悪化や、受給者増加に伴う負担の拡大で財務体質の弱体化が顕著だ。特に航空、鉄鋼などは巨大な積み立て不足を抱える。9月までの1年間で、前年度より24%多い192基金の債務を引き受けた。 (16:36)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041117AT2M1701117112004.html