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【ニューヨーク=豊福浩】ニューヨーク州司法当局は12日、契約者を欺いて不当に利益を得ていた疑いで保険契約の仲介業者、米ユニバーサル・ライフ・リソーシスを提訴した。摘発は10月の米保険仲介業最大手に続くもので、今回の提訴ではプルデンシャルなど米大手生保の関与も指摘している。当局による保険のヤミ慣行の摘発が業界全体に広がってきた。
同司法当局によると、ユニバーサル社はメットライフなど大手を含む米生保に契約を回す見返りとして、多額のキックバックを受け取っていた。顧客を納得させるために偽りの競争入札なども演出しており、インテルやデル、イーストマン・コダックなど米有力企業を含む400万人強の従業員が被害にあったという。ユニバーサル社に対しては司法当局による民事提訴に加え、ニューヨーク州保険当局も同日、法令違反を指摘。行政処分が下る見通しだ。同州司法当局は10月14日に保険仲介業で米最大手のマーシュ・アンド・マクレナンを民事提訴。顧客を欺いて利益拡大を図ってきた米保険業界のヤミ慣行を初めて摘発した。 (18:48)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041113AT2M1300A13112004.html