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国際通貨基金(IMF)は5日、事実上米ドルに固定されている中国の人民元相場について、変動幅拡大と複数の通貨に連動させる「通貨バスケット制」の採用を提案、より柔軟な仕組みへの移行を促す報告書を公表した。中国当局はこれを歓迎する姿勢を表明し、IMFの指摘を事実上容認する考えを示した。
この報告書は8月発表の対中年次経済審査報告のたたき台となった文書で、中国側との協議を経て7月上旬作成。中国については例年公表されていなかった。IMFは「中国側の同意」を受けて公表したとしており、現時点で中国当局が公表を認めたこと自体、「人民元切り上げ」の時期と合わせて憶測を呼びそうだ。
中国の新華社電によると、中国人民銀行のスポークスマンは「報告書公表はIMFによる透明性向上の取り組みの一環であり歓迎する」とのコメントを発表した。
報告書によると、中国側も人民元改革の必要性は認識しているものの「小規模な最初の動きが(投機的な)資本流入を加速させる可能性を懸念している」という。これに対してIMFは「大規模な資本流入が続けば、より大きな(為替の)対応が必要になる」と指摘した。(共同)
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■人民元改革 現在の人民元相場は「管理された変動相場制」。市場での一日の取引の加重平均相場を基に中国人民銀行(中央銀行)が主要外貨の翌日の基準値を公表、米ドルの基準値は前日に比べ上下0・3%の範囲内で調整できる。1998年以後、8・277−8・280ドル近辺で事実上米ドルに固定された。より柔軟な仕組みに移行する改革案として、対ドル変動幅の拡大や、元と関係が深い複数の通貨で構成するかご(バスケット)をつくり、連動させる「通貨バスケット制」の採用が検討されている。(共同)
(11/06 10:08)
http://www.sankei.co.jp/news/041106/kei019.htm