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2004年 10月 28日 木曜日 12:22 JST
[東京 28日 ロイター] 福井日銀総裁は参議院財政金融委員会で、日本経済について、「継続的に物価が下落するという状況をデフレというならば、今もデフレが続いている」との認識を示した。
愛知治郎委員(自民)の質問に答えた。
福井総裁は、「継続的に物価が下落するという状況をデフレと言えば、今もデフレが続いていることになると思う」と指摘した。
その上で、「内外価格差という点では、経済のグローバル化の下で、依然として強い物価押し下げ圧力が引き続き働いている。日本だけでなく先進国に対して等しく働いている」と述べた。需給ギャップについては、「相当縮まってきている。この面ではかなり改善してきている」と評した。
一方、金融面では、「近年の不良債権処理努力がかなり進ちょくして、金融機関は持てる資本を不良債権処理のみに充てる状況から、次第に前向きの融資活動に資本を割り当てられる、つまり、新しいリスクを取れる方向に資本を割り当てられる方向に変わってきている。デフレ解消の方向に向かった動きがすでに出てきている」と語った。
さらに、福井総裁は、量的緩和政策について、「緩和を長く続けるという約束、つまり量をたくさん供給し、かつこれを長く続けるというコンビネーションが量的緩和ということだ」と説明。その効果については、「最近のように景気回復の持続性が次第に高まってくる過程では、約束に基づく金融安定化効果、企業を支援する効果は、時の経過とともにさらに強まってきている」と語った。
一方、銀行貸出は減少傾向だが、「減り方はだんだん縮まってきている」と指摘し、「いずれ、貸出はプラスの世界に入っていく」との見通しを示した。
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