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シックスシグマのσ(シグマ)は、統計学の用語では標準偏差を意味し、バラツキの度合いを表す指標として使われます。6σ(シックスシグマ)とは、99.99966%を表し、欠陥や失敗の起こる可能性が、100万回のオペレーションを行っても、わずか3.4回という高い精度であることを意味しています。
シックスシグマの精度を目標に、全社が一体となってほぼ完全に近い製品やサービスを顧客に提供するためのシステムを構築することが、いわゆる「シックスシグマ」といわれる経営手法です。そのためには、あらゆる業務プロセスの改革を行う必要があり、シックスシグマは“企業文化を変革する経営手法”といわれています。
シックスシグマは、もともとアメリカのモトローラ社が生みの親ですが、シックスシグマの採用によって、GEを高収益企業体質に変身させたジャック・ウェルチ元会長の名前とともに、世界に知られ、先進的な企業に取り入れられるようになりました。
では、なぜアメリカでシックスシグマが開発されたのでしょうか。1980年代になると、日本の工業製品が米国製品に取って代わるように、世界市場において突出した地位を占めるようになってきました。その最大の成功要因が、製品の高信頼性にあったことは、よく知られた事実です。シックスシグマという言葉は使われなくても、当時の日本には、すでにこのレベルを達成している企業もありました。
日本製品の世界市場席巻に危機感を抱いたアメリカでは、政府やMITなどの研究機関が中心となって高品質を生み出す日本企業の研究を進め、たとえば“ボトムアップ”“QC活動”“小集団活動”など、さまざまな改善、改革手法や日本的な企業風土の特質を分析しました。こうした研究成果を踏まえ、モトローラ社は、日本製品以上の品質をもつ製品を生み出すために、最新の統計的な手法を盛り込み、“トップダウン”“マニュアル”“リーダーシップ”など、アメリカ企業風土の特徴を活かす品質管理手法を体系化、公式化しました。
このように、シックスシグマの原点は日本にありますが、あくまでもアメリカ流の経営をもとに構築された経営手法であることを忘れてはなりません。