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【この会社の人と事件】
2004年10月15日 掲載
UFJ統合問題 金融庁と三菱東京FGの確執
次元が低い「役人的恫喝VS.名門のプライド」
UFJグループと統合する三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)が、金融庁と水面下でバトルを展開しているという“奇怪情報”がある。
UFJの統合問題では三井住友銀行があれこれとチャチャを入れているのはご存じの通りだが、「金融庁の意向はMTFGとの統合を望んでいて、三井住友に勝ち目はない」(事情通)というのが金融界の一致した見方。ところが、一枚めくるとまったく別の動きが続いているというのだ。MTFG関係者が言う。
「金融庁は当初、MTFGとりそなグループとの統合を打診していた。りそなGをいつまでも国有化状態にしておくわけにもいかず、経営状態のいいMTFGに引き取ってもらおうとしたのです。しかし、MTFGは『比較的好調な埼玉りそななら考えるが、りそなG全体はチョット……』と難色を示した。旧大和銀行の不良債権がお荷物になったからです。そこにUFJ問題。金融庁はMTFGにUFJ案件を持ちかけた。MTFGが思案中にマスコミが“両行統合”を報じたため、流れが加速しましたが、金融庁とMTFGは感情的な対立が残ったのです」
なぜか? 金融庁が三菱自動車の一件を持ち出してMTFGを揺さぶったからだという。
「自動車は金融庁の管轄外ですが、旧三菱銀行からの三菱自動車への融資問題を口実に『社会問題になる』と迫った。それだけ金融庁がUFJグループとの統合に焦っていたということですが、プライドの高いMTFGはカチンときた。そんな感情的なこじれが両者をしっくりいかせていないのです」(関係者)
確かに三菱グループにとって自動車はお荷物。先週から始まった欠陥隠しの裁判でも、元経営陣は犯意を否認して世間の顰蹙(ひんしゅく)を買っている。三菱自動車のデタラメ経営を放置してきた三菱グループの責任は重いが、それを理由に統合を迫る金融庁のお役所体質も大いに問題である。【笹子勝哉】