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<おれおれ詐欺>“海外版”多発 渡米の子供が事故などと
旅行で海外にいる子供が交通事故を起こしたなどとうそをつき、保釈金名目で親に高額な金を要求する新手の「おれおれ詐欺」が相次いでいる。実際の渡航先を知っているなど個人情報が漏れているケースが大半で、海外だけに容易に連絡がつかない弱みにつけこんでいる。外務省には最近1カ月だけで10件以上相談が寄せられており、警戒を強めている。【銭場裕司】
千葉県に住む団体職員の男性(55)宅に不審な電話があったのは9月7日朝。長女(24)が5日から米国のアトランタに旅行で出かけたばかりだった。
米国の弁護士を名乗る男が日本語で母親(54)に「アメリカにいるお嬢さんが交通事故を起こして相手が死んだ。保釈金401万5000円を払えば、嫁入り前の娘さんに前科を付けず、送還できる。日本の弁護士に連絡をさせるので従うように」と告げた。さらに「なんとかして。助けて」といった女性の金切り声が聞こえ、電話が切れたという。
数分後にかかってきた電話の男は日本の法律事務所の弁護士を名乗り、「娘さんはアトランタにいるようだが、保釈金が必要。口座番号を教えるので、銀行に着いたら連絡するように」と説明。締め切りをその日の午後3時に指定した。母親は動転して金を用意した。その後、夫と連絡がつき、長女が国際携帯電話を持っていることを思い出し、電話を掛けた結果、うそであることが判明。男が告げた法律事務所の住所は、東京・霞が関の警視庁の所在地だった。
父親は「たまたま娘が携帯電話をレンタルしていたので助かった。連絡がつかなければ、金を払い込んでいただろう。(詐欺グループは)なぜ娘の旅行先まで知っていたのか」と首をかしげる。
外務省に寄せられた相談の中には、北米で交通事故に伴う保釈金名目で200万円支払った、南米で誘拐をほのめかされて150万円支払った――などの被害のほか、アジアで「とばくで負けた子供を監禁している。金を払えば解放する」と脅す手口もあったという。
同省海外邦人安全課は「3、4カ月前から急におれおれ詐欺の相談が出てきた。不審な連絡があった場合、本人や公的機関に確認できるまでは慎重に対応した方がいい」と話し、今後、ホームページなどで警戒を呼びかける予定だ。
(毎日新聞) - 10月16日15時3分更新