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UFJ銀行の検査妨害事件で、同行が昨年の金融庁の特別検査で、融資先企業の業績見通しを極めて甘く判定したり、担保の評価額を故意に水増ししたりするなど、様々な手法を駆使して不良債権圧縮を図っていたことが8日、金融庁の調べで分かった。
同行は資料の隠ぺいや改ざんによって甘く見積もった融資の回収見通しを、同庁にも押し通そうとしていた。同庁幹部は「不良債権処理を進めると、同行がかぶる損失が増えるため、処理の先延ばしを図ろうとした」と指摘している。
不良債権を実際より少なく見せかけようとする手法の1つは、融資先企業の評価の格上げだった。「破たん懸念先」と評価しなければならない融資先をワンランク上の「要管理先」に、要管理先を「要注意先」にしていた。破たん懸念先への融資は焦げ付く可能性が高く、将来の損失に備えて融資額の80%前後を貸し倒れ引当金として計上する必要があるが、要管理先への融資は30―50%、要注意先は数パーセントで済むからだ。
第2の手法は、担保評価の水増し。ダイエーなど大口融資先について、担保となっている店舗が閉鎖されたのに、売り上げを計上している店と同様に評価するなど、融資が回収できるかのように装っていた。同庁幹部は「ケタが1つ違うと思うほど高めに評価された物件もあった」と話す。
さらに、親密な不動産会社を絡めた取引で、土地評価額をかさ上げする手法も使われた。焦げ付いた融資回収のため、同社に融資して他の融資先が所有する土地などを買い取らせていた。だが、同社への融資が新たな不良債権になったケースもあった。
◇
東京・大手町のUFJ銀行東京本部には午前9時半ごろ、数人の係官が地下1階の通用口から捜索に入った。係官が受付で用件を告げると、待機していた行員がエレベーターに案内した。
金融庁に告発された早川潜・元常務執行役員の世田谷区の自宅マンションにも、同9時半過ぎ、4人の係官が到着。「検察庁です」とインターホンに告げ、中に入った。
(2004/10/8/15:14 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041008it04.htm