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(回答先: もしかして、人間解放? 投稿者 ジャン 日時 2005 年 4 月 22 日 21:34:48)
・・・ということで、紙屋研究所というサイトをご紹介しましたが、
日本共産党の不破に対抗するといいながら、不破をもちあげていることからしても、
また、引用のほとんどが日本共産党の書物からだということからも、かなりの日本共産党オタクかなと思うが、それはともかく、もともとの紙屋研究所の講義にしてもなかなか面白い。
全体として、レーニンはおろか、エンゲルスもしりぞけ、資本論からもとおざかって、初期マルクスにもどろうというわけだ。
そして、中国の1国2制度ばりに、商品生産社会や資本主義を利用し、コントロールすることが共産主義であるかにいっているようだ。
また、生産力の発展を労働時間の短縮につなげ、そこから「人間の解放」などといってみせるのも彼らならではこと。
そしてソ連は社会主義ではなかったなどと、今更のようにいうのも、まったくもって、大衆迎合といわれるだけのことはある。
(ソ連が社会主義ではなく、国家資本主義であるという主張は、1970年代以前から、旧社会主義労働者党の前進のマルクス主義労働者同盟から行なわれていたし、生産力の発展を労働時間の短縮へというのであれば、彼らは1970年代から80年代にかけて4時間労働制を掲げて国会選挙に打って出たのである。その後、残念ながら四分五裂してしまったが、ある意味先駆的ではあった。)
ソ連崩壊以後、かっての反スターリン主義をこえて、いろいろな見直しが進んで、さまざま議論があり、いまでは、共産主義について、アソシエーション社会であるといった議論もあるが、日本共産党は、そうした協同組合という考え方はしていないようだ。
日本共産党が社会主義・共産主義をどのように描こうと自由だし、
協同組合の向こう側にそれを見るのもかまわない。
しかし、商品生産社会を是とするか否とするか、そのあたりが決定的な分かれ目であるように思える。
・・・いや、解説にはなっていないか。