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ちょっと補足・訂正、縄文ビトさんへのメッセージ
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投稿者 考察者K 日時 2005 年 3 月 27 日 07:49:39: JjkI8nWTpj0po
 

(回答先: なんとなく横レス 投稿者 考察者K 日時 2005 年 3 月 26 日 23:17:50)

 社会主義は経済体制というより、国を治める為の統治体制と言う方が妥当ですね、経済体制はその中の要因の一つです。対して議会制民主主義は国(もしくは集団)の方向性を決める方法論です。独裁制度との両立は厳しいですが、独裁制では無い限りは、社会主義でも資本主義でも議会制民主主義で方向の決定は可能です。

 縄文ビトさんの今回の提起を読んで感じるのは物事の区別の難しさです。
生産活動には第一次生産(主にお農業や、漁業などのお仕事によって得られる生産)以外に加工活動(料理仕方の工夫など)、付加価値の生産(サービス業)、効率化の生産性向上活動(主に集団のまとめ役・農協など)、などの生産活動がある訳です。
 肉体労働は重要ですが、知能労働も労働ではあるのです。

 一つ例を上げましょう。
仮に夫婦がいて畑を持っていたとします。
もし、夫婦が2人で朝から晩まで農業に従事した場合、畑から500円で売れる作物が12取れるとします。一日の生産量は6000円です。
もし、外食かコンビニ弁当に2人の食事を依存した場合、一食1000円掛かると仮定したならば3食2人で6000円は消え去り、その夫婦はいくら働いても貯金は増えず、病気など非常事態にも対応できません。それを何とかするには一回の食費を切りつめるしか方法が無い事になります。
 
 そこで夫婦は夫だけ働き、一日の生産力は半分(3000円)にしてみます。妻は時間ができるので、その時間によって一日の2人の食費を2000円に抑える事が可能になります。(お米を自分で調理すれば支出は減少します)

 その工夫によって、今までは散らかり放題だった家庭も(妻の掃除の時間の確保により)綺麗になり、食事はコンビニ弁当より充実し、日々の単純計算では1000円の貯金が可能になる事になります。

 しかし、それは一面的な物です。全体の社会においては「今まで12の作物が採取されていた畑の生産量は6に減少したのですから」損失になります。

 では、どうすればいいのか?
畑の適正な生産量(畑から無理な採取を行うと翌年不作になったりします)を見極め、適正な労働力を投入し、できるだけ多く(しかし、過度に多くない)の生産をする事が「社会全体にとっては良い」と言う事になります。
 もしかしたら、夫婦の持っていた畑は1日24位の生産量が適切かもしれません。それには4人の労働力を投入する事が「本当は正しい」と言う事になります。

 上記の例は単純化した例でしかありませんが、上記の事を巧く適切に行うには夫婦の畑だけでなくある程度多い農地を集中管理して、休ませる畑とか、集中的に労働力を投入する畑を計画的に効率的に行う方が良いはずです。
 それには「分業(適材適所を考慮した人員配置)」も考えなければならないでしょう。そこから、肉体労働班、知能労働班(別に係でも良い)と言う物が生まれます。(勿論、相互応援により厳格な区別が必要かどうかは別問題です)
 更に、計画(畑を総合的に計画管理する)担当、効率化考察(生産性向上の工夫をする)担当、運営監査(計画通りに作業が行われているか点検する)担当、外部交渉(生産された物を少しでも高く売る)担当なども区別した方が利益は多くなります。

 ただ、ここで問題なのは各担当によって、上下は無いと言う事を「理解しない人が多い」事です。全ては相互応援の共助共生の「役割分担」であり、会社組織においても会社内においては上役という役割がありますが、それは規律維持の方便であり、会社から一歩出れば基本的には平等であるべきでしょう。
 そこに「多くの人が勘違いをしている不公平があり」賃金格差と富の集中が起こる要因がある訳です。
 役職は役職という組織の中の歯車であり、富の公平な分配、と適材適所の適正要員配置があれば、「労働力の他人所有」という「問題」は無くなる筈です。元々、他人の労働を所有するなどと言う意識はあってはなならいし、無いはずなのです。
 それが、あると感じるのは「(その組織の)利益の平等分配」に問題があると言う事です。事業利益から計画による繰り越しと、非常時における積み立てを除いた部分を適正に分配したならば問題は無いはずです(基本的にはですが)。

 しかし、実際には多くの人が「勘違い」をしています。
まず、経営者サイドに多いのが、公私の区別を理解していない人です。会社の財産は職員の共有財産なのですが、経営者の個人財産と思っている人が多いのでしょう。(頭では理解していても、本当の意味で理解していない)
 労働者側に多いのが、経営者に雇用されているのだという「プロ奴隷意識の所有者の蔓延」です。雇用関係は契約であり、職場での役職も役割分担(係)であり、本来は平等(指揮命令系統の上下は規律保持においてありますが)なのです。ましてや、職場を一歩出た時には「人生の先輩・後輩」という意味合い以外には上下関係など存在しません。

 ・・・と言っても、勘違いしている人が圧倒的多数ですので、現実では「間違った認識下の社会で生活」するしかないのも事実です。そうして「悟ったプロ奴隷」となっていくのです(笑)。

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