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(回答先: なるほど宗教ですか。黄金の一神教ですね。 投稿者 ルパン 日時 2005 年 1 月 31 日 22:38:43)
>人間関係を宗教化しているのは日本の特殊性ではないと思いますよ。上から
>下までそうなっているのは特殊かもしれませんが、今では黄金の神様が破壊
>してくれているでしょう。某ユダヤ教徒の書いた「日本人に謝りたい」では
>なく、自分から喜んで壊してますからユダヤのせいというよりも、最初から
>ある人間の本質なのでしょう。
私は中国には中国の、ロシアにはロシアの、インドにはインドの、イスラム教徒にはイスラム教徒の、イタリアにはイタリアの、ドイツにはドイツの、イギリスにはイギリスの、アメリカにはアメリカの、人間関係に関する特殊な考え方があって、決して一般化できない側面はあると思います。
日本民族は西洋から離れているのに、発展段階が何故か異なる面はあっても、西洋と類似する歴史を持つという特殊な民族だと思います。ただし、アイヌ・琉球ではなく、本州ですけどね。人間の本質と言っても、本当に中国人と日本人では、普遍的に共通する点はあっても、また根本的に違う面も持っていると思います。
また、日本は西洋と違い、国家統一の前にまず国土が一番端の藩レベルで植民地支配をやり始めるという特殊な歴史があります。また西洋と違って、高利貸しの営業をユダヤ人や朝鮮人や華僑と言った異民族に独占させず、同じ民族に最初から解放してきました。これも特殊でしょう。
同じアジアでも、西アジアは東アジアと違って、武器を作る民族、ユダヤ人やアルメニア人、ソグド人のような商業民族、遊牧民族、農耕民族のような形で民族宗教ごとに比較的分かれていた歴史があります。
技術であれ、商業であれ、学問であれ、それに関する思想が、日本の本州とアイヌと琉球と朝鮮と中国とモンゴルとタイでは随分違う面もあると思います。
従って、経済の世界化と言っても日本と中国では対処の仕方が若干違ってくると思います。例えば中国の法整備の遅れは、中国人の「政府はアテにならない。役人になったら搾取できる。自分の一族さえ良ければ良い」という一族主義優先の国家軽視が原因の一つではないかと思います。つまり、案外中国人の方が他人を全く信用していないが故に、日本人以上に本音と建前が乖離しているという。日本よりはるかに貧富の差が激しいので、公共福祉・公僕の概念が育たず、いかに他に勝ち抜いて全部を制覇するかが人生の最大目的となる。生活が苦しい中国人から見れば、日本は隙だらけに見えるようだ。日本は隣近所の目を気にして、「仲良く、和を乱さず」「集団的に」「普通に」「平均的に」中流意識で生きてきたが、今の日本の支配層はもっと日本を貧富勝敗がはっきり分かる中国的なサバイバル競争社会になって欲しいと思っているようだ。
人によっては、他人に気を使いすぎる日本より、喧嘩が大好きな中国の方が居心地が良いようです。他人に遠慮しないのがかえっていいみたい。案外、日本人も中国人の気の強さやアラブ人の交渉好きを見習うと、人生が楽しくなるかも。(^^