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「アウシュビッツ――内なる悪魔を忘れまい(朝日新聞)」について。
http://www.asyura2.com/0411/dispute20/msg/404.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 1 月 30 日 15:45:17: SjhUwzSd1dsNg
 

(回答先: 「ホロコースト」について。竹中半兵衛さんへ 投稿者 たけ(tk) 日時 2005 年 1 月 29 日 17:42:00)

たけ(tk)のスタンスが分かるように、朝日新聞の社説についてのコメントを付けてみます。

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アウシュビッツ――内なる悪魔を忘れまい(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/811.html
投稿者 彗星 日時 2005 年 1 月 30 日 06:43:09: HZN1pv7x5vK0M

社説 01月30日付

■アウシュビッツ――内なる悪魔を忘れまい

 第2次大戦中、ドイツのナチス政権は欧州各地から数百万人のユダヤ人らを強制収容所に集めて殺した。なかでもポーランド南部のアウシュビッツ(現オシフィエンチム)では、毒ガス、銃殺、飢えで、100万人を超す人々が虫けらのように命を奪われた。
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* 「数百万人のユダヤ人ら」というと「ユダヤ人」だけという誤解を誘導しそうな書き方。

* 社説のテーマ(排他的民族主義への批判)から見るなら、政治犯や身障者、同性愛者は抜いてよいとしても、ロマ人は併記すべきだろう。

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http://homepage2.nifty.com/aquarian/CntEurope/TrJrnl/CntErpJny_19.htm

1939年、ポーランドを占領したドイツは、クラクフに作戦司令部を置いた。クラクフは、国内の鉄道の分岐点として、また、全ヨーロッパの鉄道の拠点として、地の利を得ている。これに目をつけたナチスは、1940年、クラクフから50数キロメートル離れたオシフィエンチム村に、強制収容所を建設したのだ。ここには、元々ポーランドの監獄があったし、戦争前には、ポーランド軍の基地があったので広大な跡地が使え、収容所の増設や隔離に好都合だった。また、人口密集地から遠く離れているので、強制収容所の情報が、外部に漏れる心配がなかった。

初めはポーランド人の政治犯を収容する目的だったが、次第に、ユダヤ人やロマ人などの劣等民族の絶滅作戦を展開する場所となり、また、ソ連の共産主義者、占領下の国々の反ナチス活動家、同性愛者、etcを捕らえ、収容する場所となって、拡張されていった。1942年には、アウシュヴィッツが手狭になって、3キロメートル離れたビルケナウ(ポーランド名はブジェジンカ)村に、アウシュヴィッツ第2収容所として、それまでの10倍の規模の強制収容所を建設。
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* 「毒ガス」については、疑問が残る。しかし、731部隊と同様な行為、すなわち、化学兵器の性能テストのための人体実験としての毒ガス殺が行われた可能性は高い。よって、不問に付す。

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「ガス室」関連の雑感
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/967.html
投稿者 たけ(tk) 日時 2003 年 12 月 23 日 02:04:51:SjhUwzSd1dsNg
・・・
もう一つの「有力証拠か」と思った部分は次の点。
・・・
ダッハウのガス室については、その存在を裏付ける文書証拠も発見されています。ダッハウで被拘禁者を材料に行われた人体実験の責任者として知られる Sigmund Rascher博士が、1942年8月9日にヒムラーに宛てて送った手紙です:
| ご存知のとおり、リンツにあるものと同種の施設がダッハウにも建設されま
| す。「不適切な移送」がいずれにせよ特別室内で終わりとなる以上、私とし
| ましては、これらの人間を用いて我々の各種軍用ガス(Kampfgase)のテスト
| ができないものかと考えております。これまでのところ、我々の手元には動
| 物実験およびガスの製造過程における事故死の報告しかございません。本項
| ゆえに、この手紙は「秘」と致します。
・・・
この手紙は731部隊もどきの人体実験を推測させる手紙だが、これは今問題になっている「事実」とは別のもの。
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 自分たちの優越を誇って他民族をさげすみ、他人の人権など顧みない。それがファシズムだ。人の心に潜む悪魔を呼び覚まし、行為の残忍さを忘れさせる魔力を持つ。それが極限に達すると何が起きるか。アウシュビッツが証しである。
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* アウシュビッツの問題を、「ファシズム」(たけ(tk)の用語では「排他的民族主義」)の問題として取らえてる。賛成。

* ただ、「ファシズム」という「第二次大戦の過去の思想」で呼ぶと、現代的な意味が見えにくくなると思う。

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 鉄道で運ばれてくる収容者を降ろした停車場。立ち並ぶバラック。焼却炉。監視塔や有刺鉄線。「働けば自由になる」という文字が掲げられた門。解放から60年をへた今も当時のままに保存されている施設は、来訪者をうちのめす。

 先週、その施設跡で解放60周年の式典が催された。欧州諸国やロシア、イスラエルの首脳らが二度とこうした大量虐殺を起こさせないことを誓った。
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* 「イスラエルの首脳らが二度とこうした大量虐殺を起こさせないことを誓った」????、えっ。まあ、これは「イスラエルの首脳」の神経の問題。

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 民族差別や排外思想を抑え、人道主義を定着させることは、廃虚の中から再出発した戦後欧州の原点である。

 ドイツはナチスの戦争犯罪を深く謝罪し、それが欧州社会への復帰と戦後復興の土台ともなった。共通の憲法を制定するところまで来た欧州の統合にとっても、アウシュビッツの記憶が果たしてきた役割は大きい。
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* 負ければ犯罪、勝てば英雄という人道主義ではねぇ・・。負ければ犯罪、勝っても犯罪という人道主義でなければホンモノとはいえない。

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 90年代、ユーゴスラビアの解体とともに民族紛争が火を噴き、殺戮(さつりく)や迫害が続いた。それに敏感に反応したのも欧州だ。欧州連合は平和維持部隊を派遣し、民主化と復興の支え役となっている。

 だが、人間にまとわりつく「ナチス的なるもの」との決別は容易ではない。

 排他的な右翼政党が欧州で議席を伸ばしたのは最近のことだ。ドイツでも「ネオナチ」や、ナチスの犯罪を矮小(わいしょう)化しようとする動きがある。
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* 矮小化というのは「事実より小さく見せる」という意味だろうが、「過大に悪魔化されたイメージを、事実に即して小さくする」ことと混同してはいけない。

* 過大に悪魔化されたイメージを維持しようとすることは「ナチス的なるもの」に属する。

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 年月がたち、世代が移れば記憶は薄れる。国連が先週、10年前の解放50周年には開かなかった特別会合を総会で催したのも、アウシュビッツを忘れさせてはならないという危機感の表れだろう。

 私たちもそれぞれの歴史を振り返り、非人道的な行為と決別するこころを新たにしたい。
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* 「非人道的な行為」はすべての戦争それ自体が一番大きいと思う。

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 アウシュビッツの生き残りである作家エリー・ウィーゼル氏は国連の式典で、世界があの大量虐殺の恐怖に耳を傾けていれば、ルワンダやカンボジアなどでの虐殺は防げたかもしれないと語った。
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* 甘い。

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 「ナチス的なるもの」の芽をどうやって摘んでいけばいいのか。歴史に学ぶとともに、人道主義を具体化する道を歩む必要がある。
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* 「ナチス的なるもの」の芽は、戦争プロパガンダと排他的民族主義のプロパガンダにあると、たけ(tk)は考えている。

* アウシュビッツを「反ユダヤ主義」の「ホロコースト」ととらえることは、排他的ユダヤ民族主義のプロパガンダに荷担することになる。

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 集団殺害などの戦争犯罪人を裁く国際刑事裁判所に米国や日本が加盟し、非人道行為を抑止する力として機能させる必要がある。武力による「人道介入」をどういう条件で認めるのかどうかについても、国連で論議を急いでほしい。

 60周年に取り組むべきことは多い。

http://www.asahi.com/paper/editorial20050130.html
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* いつも通りの、無策な問題提起。

とはいえ、「シオニスト朝日」らしからぬまともな社説だと思う。

「ホロコースト」という言葉や「反ユダヤ主義」という言葉を一度も使っていないことには感心した。

* 「シオニスト朝日」のシオニストたる由縁は、社説や論説、投稿にはない。記事の扱いの大きさの不公平にある。(ユダヤ人が殺されると1面に写真付きで載せるが、パレスチナ人が殺されたときには3面ベタで小さく載せる)。日本人のイメージ操作・マニピュレーションのためには、社説より、1面にかかげた衝撃的な写真が効果的であることを知っているのだ。

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