現在地 HOME > 掲示板 > 議論20 > 295.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
経済制裁論が高まる中、偽遺骨との鑑定に対する続報はあるのだろうか。恐竜や
アンモナイトであればその道の「権威」の鑑定を「真実」とする(実際は信頼性は
殆ど無いだろうが)のが慣習である。だが科学的鑑定であるのであれば他の専門家
(研究者)による追試や検討が必要だろうと思う。帝京大は既に鑑定の詳細を論文
などの形で発表しているのだろうか。
インターネットで調べたところ
http://www.independence.co.jp/police/hodogaya/tutorial/index2.html
に「DNA分析試験・科学者でない人のための図解入り説明 」ワシントン大学博士
ドナルド・E・リリー、 というHPがあり、DNA法医学試験についても説明してある。
このHPには次のように解説され、土葬と火葬されためぐみさんの遺骨はPCR分析
されたことが推定される。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在、DNA法医学試験には、大別して2つの方法がある。ひとつはRFLP分析、そして、
もうひとつはPCR分析である。 一般に、RFLP分析では多量のDNAを必要とし、検体の
DNAは劣化が進んでいないものでなければならない。犯罪現場で採取される証拠物が古
かったり、量が少ない場合、RFLP分析は適さない場合が多い。高温多湿の条件のもと
では、DNAは早く劣化していくので、RFLP分析は比較的に短い時間で適さなくなる。
PCR分析では、RFLP分析ほどDNA量を必要としない場合が多い。また、DNAが部分的に
劣化していたとしても、RFLP分析ほどにはかまわない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ところが、PCR分析は該当するDNAの複製(コピー)を多量に作るのだが、異物の
混合やDNAの損傷、劣化、またDNAの量が少ない場合にでは、複製ミスが起こり、
そのために同一のDNAでも同一と鑑定されないという説明がされている。引用すると
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PCRの異物混入
DNAが良好な状態であれば、PCRはDNAのコピーを能率的に作り出す。ある分子量を持
った一本のDNAは、3時間もあれば何百万個から何十億個にもなってしまう。言ってみれ
ば、傷口を放置して増えていく菌やウィルスへの感染のようなものだ。同じように、あ
る単一のDNA分子がPCRをコンタミ(感染)させて大きな問題を引き起こすこともある。
僅かな量のDNAに、分析結果に誤謬や間違いを引き起こす力があることは、研究者の間
ではよく知られていることである。
誤った結果を防ぐには、細心の注意と高度のテクニックのもとで試験が実施される必
要がある。後述するように、そのような試験手順のコントロールとテクニックが異物混
入を検知することはあるが、かといって、異物混入が試験結果に影響を及ぼしていない
と保証するものでもない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり PCR分析で「めぐみさんの遺骨とめぐみさんのへその緒のDNAは同一でない。」
と結論されても(鑑定されても)、実際に別物であるから別物と鑑定されたのか、それとも
遺骨のDNAの劣化や異物混入の結果から複製ミスが生じ、そのために別物と鑑定されたの
かは鑑定者自身も知ることができないことになる。この鑑定で言えることは「遺骨のDNA
がめぐみさんのへその緒のDNAと同一であることは証明できなかった。」であろう。「遺
骨はニセモノ」ではなく「遺骨はニセモノの可能性がある。」が正しい。
帝京大は今までにも、「10年以上前の700度以上で焼かれた遺骨」のDNA鑑定を
行って成功しているという実績があるのかどうか。日朝の戦争にまでつながりかねない「鑑定」
であるから、他の鑑定者による鑑定の鑑定が是が非でも必要だろう。