現在地 HOME > 掲示板 > 議論20 > 208.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
イオンは本日11月8日(月)、日本の小売業として初めて、人権・労働基準に関する国際規格「SA8000」の認証を、イオンのプライベートブランド「トップバリュ」のサプライヤー管理とイオン株式会社の本社業務において取得いたしましたのでご案内申し上げます。
「SA8000」とは、1997年10月、米国のCEPAA(Council Economic Priorities Accreditation Agency)〔現SAI(Social Accountability International)〕によって、世界で稼動する工場や企業で働く人々の人権の尊重や、労働環境を改善していくために構築された、倫理分野では初めての国際規格です。世界40ヶ国で取得され、国際労働機関(ILO)や国連の人権条約などに準拠したこの規格は、人権保護、雇用差別、労働安全衛生など8つの要求事項の遵守と、それを管理するマネジメントシステムを構築し、改善していくことが求められています。
このたびの取組みは、日本の小売業では初めてとなるもので、グローバルな人権・労働基準のもと、イオンがさらにお取引先さまとともに、「トップバリュ」の製造過程に責任をもって取組むだけでなく、イオン自らも仕事の効率化を進めるなどして、労働環境を改善していきたいと考え、取得したものです。「トップバリュ」の製造過程において、「SA8000」の要求事項が遵守されているかチェックするサプライヤー管理と、その商品の製造を委託しているイオンの本社業務について、第三者認証機関の審査を受け、SAIから認定されました。
すでにイオンは、2003年2月に「イオンサプライヤーCode of Conduct(取引行動規範)」を制定し、お取引先さまとともに、「トップバリュ」商品製造委託工場の製造工程における説明責任を果たすべく、製品の品質向上のみならず、生産活動における企業倫理や労働環境に関する法令遵守等を推進及び継続的改善に取組んでおります。
また、2004年9月1日、イオンは社会から信頼される企業になるという強い決意を国内外に示すため、国連グローバル・コンパクトへ参加表明いたしました。そして今回の「SA8000」の認証取得は、経済、環境、社会の3つの側面からバランスの取れた経営を遂行する後押しになるととらえています。
イオンは、「SA8000」の要求事項を遵守し、それを管理するマネジメントシステムをさらに浸透させることにより、これからもお取引先さまとともに継続的な労働環境の向上に取組み、国際社会から信頼を得られる企業を目指してまいります。
記
■「SA8000」の概要
「SA8000」のSAとは、Social Accountability〔ソーシャルアカウンタビリティ(社会説明責任)〕の略であり、この規格は人権の保護や、正当な労働環境遵守に関する国際規格が必要であるという認識から誕生しました。労働環境の向上を世界的に目指す「SA8000」の要求事項は、国際労働機関(ILO)の労働基準や基本的人権などに関する条約、国連児童権利条約および世界人権宣言基準などに基づいています。「SA8000」の認証にあたり、以下の要求事項の推進と継続的改善が求められています。
【「SA8000」の要求事項(8つの要求事項とマネジメント・システム)】
(1) 児童労働…15歳未満の児童労働に関与したり、それを支援してはならない。
(2) 強制労働…懲罰という脅しを使った強制労働に関与したり、それを支持してはならない。
(3) 健康と安全…安全かつ衛生的な職場環境を提供しなければならない。
(4) 結社の自由および団体交渉権…自分の選択において、労働組合を結成し参加する権利と、団体に交渉を行う権利を尊重しなけらばならない。
(5) 差別…人種、精神的又は肉体的な強制および、言葉による虐待を行ったり、それを支援してはならない。
(6) 懲罰…体罰、精神的又は肉体的な強制および、言葉による虐待を行ったり、それを支援してはならない。
(7) 労働基準…労働時間に関して適用される法および業界基準を順守しなければならない。
(8) 報酬…日常の労働時間に対して、週あたり支払われる賃金が、少なくても法あるいは業界が定める最低賃金以上でなければならない。
(9) マネジメントシステム…ソーシャルアカウンタビリティ(社会説明責任)と、それを保証するための労働条件に関する企業・団体の方針を規定しなければならない。
以上
【ご参考までに】
■「イオンサプライヤーCode of Conduct(取引行動規範)」とは
「イオンサプライヤーCode of Conduct(取引行動規範)」とは、イオンが独自に設定した取引行動規範で、働く人々の人権尊重と労働環境の整備、企業倫理に関する国際標準規格をもとに2003年2月に制定したものです。
■国連グローバル・コンパクトとは
国連グローバル・コンパクト(以下GC)は、1999年1月31日に開かれた世界経済フォーラムの席上、コフィー・アナン国連事務総長が提唱しました。企業のリーダーに国際的なイニシアチブであるGCへの参加を促し、国連機関、労働団体、市民社会などともに人権、労働、環境、腐敗防止の分野における10原則を支持するというものです。