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北側国土交通相は、JR西日本の事故の時間に社員がボウリング大会をして遊んでいたことを非難した。こんなつまらないことは、大臣が取り上げるべき問題ではない。また大手メディアも一斉にボウリング大会に対する批判的記事を出しているが、何故いけないのかという説得力ある理由は見当たらない。そもそも、休暇を取っていた社員が何をしようと非難さるべきではない。役員とか部長級であれば、事故に際して、各々の職種に応じて何かやるべきことが発生するかもしれない。だが、一般社員がボウリングを中止して、一体何をやれと言うのか。緊急に事故の処理に役立つためにすることがあるのだろうか。することがなければボウリングを続行してもよいし、2次会の居酒屋で、酒は決して美味くはないだろうが、心を痛めながら飲んでも罰があたるわけではない。何しろ休暇中なのである。社業のあらゆる責任から解放されている時間なのである。むしろ、こうした個人のゆとりを尊重することが、過密勤務を和らげ、事故を遠ざけるのである。
太平洋戦争中、文部省は甲子園の中学野球大会や大学野球を中止させた。プロ野球にしても、戦場の兵士の苦労を思いやれと言うわけで、スパイクシューズはあっても地下足袋を履かせ、野球帽ではなく戦闘帽を被ってプレーをさせた。逆らう者は国賊だった。こうした、集団への無意味な忠誠が、集団への愚劣な帰順強制がまたまたまかり通っているのである。危険な徴候である。