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ーの中部はフィラデルフィアに近いせいもあって、
イーグルスのファンが多いのですが、後味の悪い負けに対してお葬式のようなムード
になってしまいました。大学でも、敗戦後何日もイーグルスのシャツを着て登校する
「傷心」のファンを多く見かけました。
さて「スーパーボール」翌日の月曜日の朝になると、TVの各局は試合の結果もさる
ことながら、「ポール・マッカトニーがつまらなかった」などの「場外ネタ」で盛り
上がっていました。その中で最も話題になっていたのは、ビールの「バドワイザー」
のCMです。
実は「特注CM」については、試合の前週からTVでは話題になっていました。試合
前の時点では、そのバドワイザーのあるCMが物議をかもしていたのです。それは
「スーパーボールの楽屋で、サルが間違ってジャネット・ジャクソンの衣装の胸の部
分を破ってしまった」という内容です。私も前週に各局のニュース枠の中で、このC
Mを見たときには、アメリカの広告業界も「なかなかやるな」という印象を持ってい
たのです。
ですが、フタを開けてみると全く違いました。バドワイザーが用意していたのは正反
対のコンセプトのCMだったのです。シーンは空港のロビーです。人々が何となく疲
れたような顔でベンチに座っています。その中で、最初は静かにパラパラと拍手が起
こるのです。ロビーには派遣先から帰還した(らしい)兵士達が誇らしげな顔をして
出口から出てきます。陸軍の迷彩服に身を包んだ若い兵士達の表情は静かで微笑みを
たたえています。兵士の集団が完全にロビーに差しかかると、拍手は大きくなってい
きます。
拍手している人々の顔が次々に映し出されます。老人あり、女性あり、そして幼い女
の子は何も分からないのか拍手はしていませんが、帰還した兵士たちを大きな瞳で見
つめています。兵士の中では、恐らくは母親であろう白人の女性兵士と、若く美しい
黒人の女性兵士がとりわけクローズアップされます。二人とも胸を張り、微笑みを浮
かべて「崇高な(?)」表情をしています。そこで画面は暗転し、"Thank you."と小
さく白抜きの文字が浮かんで終わります。
このCMが、こともあろうに翌朝のTVでは絶賛されていました。日頃はリベラルと
いう立場を隠さない、NBCのケイティ・コリックも、CNNの朝の名物になりつつ
ある、芸能評論家を集めた「ポップ90秒
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