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(回答先: 「世界と戦うための栄養学」(上) 二宮清純(スポーツジャーナリスト) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 19 日 06:12:04)
スポーツ栄養学セミナー「世界と戦うための栄養学」(下)
on 2005-1-18 17:50:08 (3179)
http://www.ninomiyasports.com/xoops/modules/news/article.php?storyid=3179
スポーツ栄養学セミナー「世界と戦うための栄養学」(毎日新聞社主催、ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ、明治製菓特別協賛)が去る03年12月12日、東京・明治製菓本社講堂で開かれた。多くのアスリートの栄養管理をサポートしているザバスの杉浦克己氏による基調講演「スポーツと栄養の最新情報」、スポーツジャーナリストの弊社サイト編集長・ニ宮清純による講演「世界で勝つためのセオリー」、アテネ五輪・陸上400メートルハードル代表の為末大選手、元Jリーガーの永島昭浩氏、杉浦氏、二宮編集長、柔道アテネ五輪日本代表をサポートした管理栄養士の寺田照子氏(ザバス)によるトークセッションが行われた(毎日新聞12月29日号にて掲載)。その模様をダイジェストでお伝えします。
スポーツと栄養の最新情報 〜基調講演・杉浦克己氏〜
大切な食事のバランス
栄養や食事は、休養や睡眠とともに基礎体力を作る重要な要素。土台である体力を大きくしておけば、より高度な技術をその上に乗せることが可能になる。この重要性が今までなかなか理解されてこなかった。
アスリートの栄養も毎日の食事がベースとなる。基本は、主食、おかず、野菜、果物、乳製品をバランスよくとる「栄養フルコース型」の食事だ。特に子供の栄養では、9〜11歳になると男女とも大人と同等のエネルギーの摂取が必要。タンパク質やカルシウムは大人以上の摂取が必要となる。13歳や14歳以下のサッカー日本代表候補選手にも
●朝食から栄養フルコース型の食事をとる
●牛乳を1日3杯飲む
●好き嫌いをしない
の3つを指導している。
食事をベースとした上で、アスリートは不足する栄養の補給や競技力向上のためにサプリメントを活用している。
私たちは13年前から柔道日本代表のサポートをしており、国内合宿も含め、年2、3カ月は一緒に行動している。今回、柔道は金8個、銀2個という成果が出たわけだが、全日本柔道連盟の栄養に対する理解が大きかった。また最新の知識と同時に、選手との信頼関係を築くことが大切と考えている。
世界で勝つためのセオリー 〜特別講演・二宮清純〜
やる気出させる食事を
取材者の立場で考えていることを話したい。指導者に聞くと、最近は、技術はあるが、やる気のない子供が多いという。やる気は体熱と相関関係があるという説がある。指導者は、やる気を出させるのに精神論だけでは駄目。まず食生活を見直させないといけない。
最近よく「SKILL(技術)」という言葉を聞くが、それより大事なのは「WILL(意志)」だ。意志がないと技術はついてこない。サッカーの中山雅史選手はそのいい例。この意志を支えるのが食事だ。3食きちんと、体にいいものを食べる。遠いようで、一番近い勝利への道筋ではないだろうか。
将来、サッカーではポジション別に栄養の取り方が違ってくるかもしれない。瞬発力か、持久力か。そうしたことをどこまで戦略として組み込めるかが重要だ。
睡眠も大切。プロ野球の衣笠祥雄選手は現役時代、一日10時間の睡眠は徹底して確保したと聞いて驚いたことがある。これからは睡眠もよく考えないといけない。
栄養、睡眠、トレーニング。それらを掛け算して、力が3乗にも4乗にもなるような方程式を考える。それが世界で勝つために必要なことなのではないだろうか。
杉浦克己(すぎうら・かつみ)略歴
東京大大学院身体運動科学博士課程修了。スポーツ栄養学で学術博士を取得。現ザバス所長。日本オリンピック委員会科学サポート部会員。