現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ38 > 486.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
太陽の1500倍超、観測史上最大の超巨星発見
【ワシントン=笹沢教一】米ローウェル天文台(アリゾナ州)などの国際観測チームは10日の全米天文学会で、太陽の直径の1500倍を超えると推定される最大の超巨星3つを発見したと発表した。
3つの星は地球から約5200―9800光年の距離にあり、いずれも太陽より質量の大きな恒星が年老いて巨大にふくらんだ「赤色超巨星」に分類される。これまで最大だったのは、天文学者が宝石に例えて「ガーネットスター」と呼んだケフェウス座の赤色超巨星で直径は太陽の約1500倍。3つの星は、これを上回る大きさを持つと見られている。
観測チームは、3つの星の明るさや温度の観測値をもとに、コンピューター計算で大きさを割り出した。
(2005/1/11/10:16 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050111it02.htm
太陽の4000万倍明るい、宇宙で一番輝いている星
【2004年1月10日 UNIVERSITY OF FLORIDA News】
フロリダ大学などの研究グループが、これまで見つかっている恒星の中でもっとも明るく輝いている可能性のある星を発見したと発表した。その明るさは太陽の4000万倍で、これまでの記録を7倍も更新するものである。
今回発表された星はLBV 1860-20という天体で、地球から4万5000光年の距離にある。地球と星との間にあるちりのために、この星は可視光では見えず、赤外線でしか観測することができない。LBVとは「高輝度青色変光星(Luminous Blue Variable、訳語はアストロアーツによる)」を意味しており、赤外線で観測すると明るさや色が変化するという特徴を持っている。また、短命で大質量であるのも特徴で、かなり珍しい天体である。
これまでもっとも明るいとされていたのは、1997年に発見されたピストル・スターという星である。ピストル・スターは約2万5000光年ほど離れたいて座の方向(すなわち、ほぼ銀河系の中心部)に位置しており、その明るさは太陽の500〜600万倍と見積もられている。一方、LBV 1860-20の明るさは太陽の4000万倍で、ピストル・スターと比較しても桁違いの明るさだ。また、LBV 1860-20の年齢は200万歳とひじょうに若く、大きさは少なくとも太陽の150倍はあると考えられている。現在の理論では恒星の質量の限界は太陽の120倍程度と考えられており、LBV 1860-20やピストル・スターのような超大質量星がどうやってできるのかについては、はっきりとはわかっていない。
さらに、この星が存在する星団には、もう一つ別の種類の特殊な天体も発見されている。周期的にガンマ線バーストを起こす「ソフトガンマ線リピーター」というタイプの中性子星で、これまでにたった4つしか発見されていないタイプの天体だ。ソフトガンマ線リピーターには、地球の数百兆倍もの強さの磁場がある。
LBVやソフトガンマ線リピーターのような特殊で珍しい星を観測し研究することは、それ自体の性質がわかるというだけでなく、恒星の進化を探る上でもたいへん重要なことだ。星の明るさや質量がより正確に求められてくるのを楽しみにしたい。
http://www.astroarts.co.jp/news/2004/01/10lbv/index-j.shtml