現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ38 > 473.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
火星+エジプト文明の建造者[9神-ザ・ナイン]との接触
リン・ピクネット , クライブ・プリンス (著), 林 陽(訳) 徳間書店
http://www.tokuma.jp/CGI/book/base/books.cgi?proc=4&isbn=4-19-861967-0
邦題のセンスがイマイチで、何故原題【The Stargate Conspiracy】のまま
出版されなかったのか疑問も残るが、この本の内容は面白い。
最近の新エジプト考古学や火星の人工遺物説に始まって、
「シリウス・ミステリー」のロバート・テンプル、エドガー・ケーシー、
アレイスター・クローリー、ユリ・ゲラー、ジョー・マクモニーグル、
ロバート・A・ウィルソンの「コスミック・トリガー」での記述、
昨年殺害されたジョン・マック
■Dr. John Mack Killed ジョン・E・マック博士殺害
http://conspiracy.exblog.jp/1102051/
の研究分野でもある、ホイットリー・ストリーバーのアブダクション事例など、
ありとあらゆる怪しげな【陰謀】に関係すると思われる各界の人物、機関が、
複雑な相関関係と共に総登場する。この内容が実に面白い。しかし難解。
日本語翻訳者の林陽氏が、全体を俯瞰するような序文をその冒頭に
挟み込んでいるのだが、これもある意味仕方ないと思えるほど。
とはいえ近年のこのジャンルの日本語本の中では、BESTと言って間違いない。
その訳者序文が、要点をごく簡単に伝えるには的確なので、これを転載。
--------------------------------------------------------------------
[「九人」と内なるスターゲート 訳者 序 7P〜10P]
著者はキリスト教の起源を探る旅の中で、古代エジプトにたどり着き、最古のヘリオポリス
の宗教を調べていた。そして「代替エジプト学」、「新エジプト学」と呼ばれる新分野が
急浮上しているのを知る。ここ数年で、エジプト史の書き換えブームが起こり、この種の本
が続々と刊行されていた。ハンコック、ウェスト、テンプル、ボーバルなどの人気学者の
著書がそれだ。彼らに共通しているのは、紀元前10500年に超高度文明がエジプトに開化し、
それが現代文明の大本になっている、その文明の開化者(神々)が世界に帰還しつつあると
いう主張だった。だが、この分野を追跡する中で著者は不信感を募らせる。
なんと、彼らが結論を出すのに利用した科学者は、みな違う年代と見解を出していたのだ。
それでは、新エジプト学の提示する年代と結論は、いったいどこから来ているのか。
著者は情報のルーツを求めて、アメリカの高名な霊能者エドガー・ケーシーに行きつく。
エドガー・ケーシーは、BC10500年に滅亡したアトランティスの残存者がエジプトで
ピラミッド文明を開化させ、20世紀末に彼らの科学技術の粋を収めた「記録の宝庫」
が再発見されると言い、そのおおよその位置まで霊視していた。その頃に救世主が再来し
て世界を新時代に導入すると予言した。だが、予想もしない展開が著者を待ちうけていた
のだ。秘密結社との接点である。
エドガー・ケーシーはフリーメイソンの理念を熱心に擁護し、若い頃に父に連れられて
メイソンの支部を各地に設置して歩いた。メイソンの知己を通して大統領のために国政と
世界情勢を占った。CIA長官とは生涯親密な仲だった。さらには、メイソンの理念が世界を
最終的に支配すると予言した。驚くべきことに、彼の財団は、現代エジプト学の二大陣営を
代表する二人、マーク・レーナーとザヒ・ハワスを育て、SRI(前スタンフォード研究所。
現在SRIインターナショナル)のようなアメリカ政府機関と連携して、エジプトでの古代遺跡
発掘に膨大な資金をつぎ込んでいた。
資金の大部分を国防総省や諜報関係から得ているSRIが、エジプト遺跡探索に30年以上費やし
ている理由が、ここにあるのか。だが、SRIの歴史とその周辺を調べる過程で、著者は一連の
動きを背後で操る、得体の知れぬ「九人」と通信する霊能者グループの存在を知るのだ。
それはマイナーな機関ではなかった。常に世界のトップレベルと接点を持つ有力組織であった。
ユリ・ゲラーを世界的に有名にした、CIA職員で医師のアンドレア・プハーリックが、1950年代
に創始した円卓財団がその最初である。財団には一ドル札にフリーメイソンの紋章を刻ませた
アメリカ副大統領ヘンリー・ウォレスが招かれていた。この極秘グループは、チャネリングを
行う霊能者を囲む九人で構成され、古代エジプトの大エネアッド(九神)を称する「九人会議」
から情報を収集していた。そこから、薬物を使う霊能力開発実験が始動し、のちの心理戦争の
基礎が据えられたというのである。
著者によれば、「九人」は構成員、名称、場所を次々に変えて、今もチャネリングを通して指令
を与え続け、政治家、財閥、軍部、諜報部、物理学者、作家、映画プロデューサーを動員して
プロパガンダを展開している。企業セミナー、能力開発セミナーの母体、カリフォルニア州の
エサレン研究所は、「九人」の直轄下にあった。最近の新エジプト学の内容はどれも「九人」の
路線に従っている。科学作家のリチャード・ホーグランドが世界に広めた「火星・エジプト説」
(エジプトが太古火星文明の所産とする説)も「九人」の情報が基礎にある。
著者は、九人のルーツを求めて半世紀を遡り、19世紀から20世紀にかけてのオカルト団体や
秘密結社の創始者の託宣から、並行する資料を次々に発見する。神智学のマダム・ブラバッキー、
アリス・べーリー、魔術結社のアレイスター・クローリー、新エジプト学の父祖ドルービック
など、その誰もが何らかの形で、秘密結社、諜報部、政治家、軍部に関わっていた。
「九人」の正体については明らかではない。実在する宇宙存在なのか、集合的無意識の表れなのか、
エジプトの神々を詐称する別な霊の集団なのか。CIAの高度な心理戦争の所産なのか。そのすべての
結合なのか。それは未解明である。だが、現実問題として、「九人」の思想は、世界の政治家に
影響を与え、世界の数百万のニューエイジの読者層に吸収され、国連にもその傘下の組織が設置
されている。目的は各界の大物と優秀な頭脳を結集して、新世界宗教を人類に植えつけることにあるという。
[訳者 序 7P〜10P]
--------------------------------------------------------------------
日本語出版物では、滅多に見ることの出来ない希少情報という意味でも、重要。
出版社と翻訳者に感謝。
■ Conspiracy Watch
http://conspiracy.exblog.jp/