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FNN「アルイカイダ日本潜伏」を嗤う
●(((((((((((((((((((((( ESPIO! ))))))))))))))))))))))●
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■FNN「アルイカイダ日本潜伏」を嗤う Vol.335 01/09/05
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●HP(登録・解除) http://www.emaga.com/info/xp010617.html
1.“FNNスクープ映像”
昨日の朝方「TVガイド」の一覧の中に
http://www.tvguide.or.jp/cgi-bin/top.cgi
「独走スクープ!アルカイダ日本潜伏の真相」などという“衝撃的
な”タイトル
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/0108fnn/index.html
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn00.jpg
を見つけてドキリとした。
どうして驚いたかというと、昨年来、「警視庁公安部が次に狙う
ターゲットは二つある。一つは松崎明氏
http://mattsan.net/
http://www012.upp.so-net.ne.jp/uragane/kouennaiyou.htm
の逮捕であり、もう一つは在日アルカイダ拠点の摘発である」など
とする「公安情報」が繰り返し流されてきたからだ。
わけても後者については「対象者は大阪にいる。なんとなれば大
阪は重信房子が潜伏していたように、アラブ世界と想像以上に深い
ネットワークがあるからだ」などともいう。
今の時期、「独走スクープ」などと言われれば、当然その話かと
思うではないか!
ところが、蓋を開けてみるとFNN28局28人、6か国で4か
月に及ぶという“総力取材”
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn0.jpg
に取り組んで入手した“スクープ映像”とは、日本に潜入したアル
カイダ構成員と目されるリオネル・デュモン容疑者に対する「数年
前の」インタビュー。
しかも取材・撮影したのはなんとフランス国営放送(!)。
「そして我々はこのフランスでとうとうデュモンの肉声がおさめ
られたテープを発見した。それはフランス国営放送に残されていた
。彼が取材チームが世界で唯一、テレビカメラでの単独インタビュ
ーに成功していたのだ。これは未だ日本では未公開のスクープ映像
である」と仰々しく、さも大手柄のように言うのだが(ナレーショ
ンは益岡徹)、どう考えても「スクープ」していたのはフランス国
営放送であって、FNNはちっとも「独走」などしていないのだ。
<参考>「INA(国立視聴覚研究所)
のクレジットが入った“FNNスクープ映像”」
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn1.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn2.jpg
2.キャスター・木村太郎
さらに滑稽なのは、「デュモンのこの日本での役割とは何だった
のか。私はまずデュモンが1年以上過ごしたこの新潟で、彼が目に
した景色と吸った空気、それと同じものに触れてみたいと考えまし
た。そうすることでデュモンが何を考えていたのか見えてくるよう
な気がしたからです」と言って新潟の街を歩いて見せたキャスター
・木村太郎である。
http://www.fujitv.co.jp/jp/kumorepo/caster2/
キャスター・木村は語る。
「ここでデュモンが何をしていたのか。わたくしにはスリーパー
という言葉が思い浮かんでいました。まるで眠ったように正体を隠
し、密かにテロの準備を進める者、そういう存在を欧米ではスリー
パーと呼び、警戒します。」
かく言うので、デュモンが日本国内でどんなテロ準備を進めてい
たのか、その「スリーパー」振りが具体的に炙り出されるのかと思
いきや、結局そういう新事実は何も明らかにされない。
わずか2分後(!)には「デュモンは彼ら(イスラム教徒)の優
しさを利用し、日本でアルカイダの協力者、スリーパーを作ろうと
したの“かもしれません”」と言う始末だから呆れてしまう。
そのシーンは「しかし、デュモンはここで何考えてたのかね、ホ
ントに」という木村の思わせぶりなセリフで結ばれているのだが、
その答えを聞きたいのはこちらのほうだ。無論最初から結論は自明
であるが、ただ漫然と新潟の街を歩いても、結局「デュモンが何を
考えていたのか見えて」こなかったのである。
どのカットも木村太郎の服装は同じなので、同人が“総力取材”
で現場に赴いたのはたかだか1日であろう。これでは新潟の街を散
歩して、適当に話を聞いて、「親切なイスラム教徒」からもらった
ジュースを飲んできただけではないか!
“スクープ映像”と言い“木村太郎”と言い、「お笑い」としか
思えないので、さては「情報バラエティ」を勝手に筆者が勘違いし
ていたのかと確認すると、「報道スペシャル」とも明記されている
ので、やはり“報道番組”らしいのである。
<参考>“総力取材”に取り組むキャスター・木村太郎
・デュモンと同じ景色を見、同じ空気に触れることで何を考えてい
たのか見えてくるような気がした木村キャスター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn3.jpg
・散歩の途中「スリーパー」という言葉が思い浮かんだ木村キャス
ター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn4.jpg
・デュモンと同じ空気に触れて、かなり寒そうな木村キャスター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn5.jpg
・「親切なイスラム教徒」からもらったジュースを飲んで「うまい
」と感想を漏らす木村キャスター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn6.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn7.jpg
・「おそらく人脈作りっていうのは、スリーパーを作りに来たと思
うのね」―「スリーパー」という単語にかなりハマっている様子の
木村キャスター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn8.jpg
3.黙殺されたイスラム・ヒム氏
キャスター・木村太郎はモスクを訪れて、無神経にもアルカイダ
について尋ね、礼拝者の一人に激昂されるや、一応次のように言い
訳している。
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn9.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn10.jpg
番組は「人権か!安全か!」と問いかけながら、あたかも一見客
観的な報道姿勢を堅持しているかのようなポーズも見せている。
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn11.jpg
わざわざ米国における捜査の実情(「冤罪の可能性が高い」とい
う)まで紹介している。
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn12.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn13.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn14.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn15.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn16.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn17.jpg
http://www.bi.com/index.php
(監視目的の発信機を製作しているメーカー)
にも関わらず、である。
足元の日本国内で、同局こそが本来最も関心を払うべき、一番肝
心なイスラム・ヒム氏の一件については一言も触れていないのだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/special/041014.html
http://amaki.cocolog-nifty.com/amaki/2004/12/1220.html
http://www.nanzo.net/henkyo/hrmedia/foreign.html
http://henkyonews.cocolog-nifty.com/articles/2004/week43/
ヒム氏はまさにデュモン容疑者の巻き添えを喰らって、警視庁公
安部に「誤認逮捕」された。騙されたとはいえ同人と接点があった
以上、疑われても仕方がないと言われれば確かにそうかもしれない
が、事実経過から判断すると、実は警察はヒム氏に容疑がないこと
を知っていながら逮捕していたことが分かる。
4.逮捕前日の調書
昨年10月18日のシンポジウムで発言した
http://www.jca.apc.org/~jimporen/digest2004.html
ヒム氏弁護人である古川武志弁護士よると事件の流れは次のとおり
である。
5月26日 電磁的公正証書原本不実記録同供用で神奈川県警が
逮捕。「代表者に選任されていない者(ヒム氏の知
り合いのフィリピン人女性)を代表者として商業登
記した」という疑い。
6月16日 処分保留。不法就労を助長したとして出入国管理法
違反で警視庁が再逮捕。
7月 7日 罰金30万円。釈放。
ここで言う“虚偽の登記”については、起訴することが困難な事
案であることが初めから分かっていた。どういうことかというと、
その登記された女性とヒム氏の二人が会社の取締役で、双方が相談
して代表者を決めることになっていたのだが、二人の間でその女性
を代表取締役にする合意ができていた。登記した当時、女性はフィ
リピンに帰っていたが、日本にいた行政書士が判子を預かり、代理
人的立場で登記に必要な書類を整えた。
警察はヒム氏逮捕前日の5月25日にその行政書士のもとを訪れ
ている。その際、行政書士は「全然問題がない。二人で相談して確
かにこう登記した」などと説明し、警察もその旨調書を作成したと
いう。
古川弁護士は6月3日に初めてヒム氏に接見。同4日にヒム氏の
奥さんから行政書士の連絡先を聞き、7日に行政書士を訪問して、
5月25日の状況を聞いた。その結果分かったのが、<行政書士が
「こんなの立件は無理ですよ」と言うと、捜査官が「下を向いて黙
ってしまった」>という顛末である。
6月8日には勾留の取消請求を申立。次いで、古川弁護士が担当
検事に電話をかけて、「フィリピン人女性の連絡先を教えるから電
話をかけて事情を聞いてください」と告げたが、検事の答えは次の
とおりだったという。
「国家権力の行使を電話でやるようなことはできません。」
・・・。どうやらその検事は捜査能力が欠けているので、国際電
話一つもかけられないそうなのである。
以上が、電磁的公正証書原本不実記録同供用容疑なるものの内実
だ。
不法就労の件についても、ヒム氏のようなケースであれば罰金刑
で処理されることは最初から分かっているから、通常なら逮捕など
されなかっただろう。
5.公安情報の収集
警察の取調は「あなたはイスラム教徒ですか」という質問に始ま
り、会社にある名刺や通帳を一切合切押収して、逐一尋ねるものだ
ったという。
ヒム氏は全面的にこれに協力しているが、これは明らかに情報収
集のための捜査である。すなわち、ターゲットを絞った捜査ではな
くて、ターゲットを探すための捜査だ。
「出国していたデュモン容疑者と5回電話している」とも報道が
されたが、ヒム氏は否定。実際、警視庁に至っては、一度もそうい
う尋問をしなかったらしい。神奈川県警は、一回だけ「5回の電話
」の件を聞いたが、掛けた時期も問わずにそれっきり。
以下の報道状況を見ると、「5回の電話」云々というのは他でも
ないマスコミ報道を受けて「一応聞いてみただけ」の質問だったと
考えられる。
<参考>謎の「5回の電話」
・サンスポ記事
http://www.sanspo.com/shakai/iraq/2004/sha2004052705.html
「神奈川県警が電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕し
たバングラデシュ国籍のイスラム・モハメッド・ヒム容疑者(33
)はプリペイド式の携帯電話などを販売する会社を経営。デュモン
容疑者が逮捕前に電話した関係者の中で一番回数が多かった」
・・・名誉毀損で提訴されたら負ける可能性が極めて高いニュー
スを今も掲げているサンスポはスゴイ!
・共同通信記事
幹部と電話などで接点も 逮捕された5人の容疑者
2004.05.26 共同通信
警視庁公安部などの捜査対象となり、逮捕された五人の男は国籍
や職業、住居地も異なる。いずれもリオネル・デュモン容疑者(3
3)と何らかの接点があり、デュモン容疑者が日本に潜伏中、さま
ざまな人物と接触していたことがうかがえる。
神奈川県警が逮捕したバングラデシュ国籍の携帯電話販売会社経
営イスラム・モハメッド・ヒム容疑者(33)は、日本を離れたデ
ュモン容疑者と五回にわたって電話で連絡を取り合っていた。
(略)
そのマスコミは非公式に警察リークを受けているはずなのだが、
「5回」という数字が一体どこから出てきた代物なのか非常に不可
解である。百歩譲って、たとえば、いわゆるエシュロン・システム
http://espio.air-nifty.com/espio/2004/09/40.html
で記録された情報が秘密裏に提供されたもので、出所を明らかに出
来ない諜報データだったと想像してみても、もし本当にハード・エ
ヴィデンスがあれば、簡単に公安警察が引き下がるはずがない。あ
らためて別ルートで通話記録を照会して証拠を突き付けるだろう。
容疑を見つけて何度でも再逮捕するだろう。なんせ“アルカイダ”
に対する捜査なのだから・・・。
さらに言えば、もし本当に5回も電話連絡していれば、FNNの
“総力取材”の網にかからぬはずがない。今回も小躍りして報告し
ていたに違いないのだ。
どうやら、「通話の5外国人逮捕」というその「5」の数字を取
り違えた誤報だと考えたほうがスッキリ解釈できるのである。
6.“地下銀行”はウソだった!
もちろん、公安情報がこういう形でリークされて捜査が行われる
のは何も今回に限ったことではない。「どうせ文句も言えない弱い
連中だから、空振りでもとりあえずパクっておけ。宣伝にもなるだ
ろう」という意図がミエミエなのだ。あるいは母国がバングラディ
シュだから、外交問題にもならないとタカを括っていたのかもしれ
ない。
そもそも、捜査を拒否しているのならともかく、見たいという資
料は一切合切呈示して、全面協力していたのだからわざわざ身柄を
取る必要がない。
結果は処分保留と罰金。
「地下銀行」とか「資金調達」という話は一体どうなったのかと
思うが、微罪で43日間も拘束して取調べたにも関わらず、銀行法
違反なり外為法違反に問うていないところを見ると、完全なガセだ
ったことは明白である。
<参考>10億円を送金!
アルカーイダ潜伏 地下銀行でテロ資金 幹部と接触、男を逮捕
2004.05.27 産経新聞朝刊
■10億円海外送金か
日本に一時潜伏していた仏国籍の国際テロ組織アルカーイダ傘下
組織幹部、リオネル・デュモン容疑者(三三)=ドイツで逮捕=と
国際電話で連絡を取っていたバングラデシュ国籍の男が管理してい
る口座から約十億円の海外送金があったとみられることが二十六日
、警視庁公安部の調べで分かった。男はデュモン容疑者と頻繁に電
話で連絡を取っており、警視庁は、男が「テロ資金」を海外へ送金
するための地下銀行を営んでいた疑いがあるとみて捜査している。
(略)
ヒム氏ばかりでなく、<同様に今回、群馬県内で入管難民法違反
(不法残留)容疑で逮捕されたバングラディシュ人ら二人の場合も
、前橋地検の次席検事が会見で「アルカイダとの関係を示す証拠は
出ていない」と断言>しているという(2004年8月27日付東
京新聞朝刊)
しかし、逮捕でヒム氏の事業は滅茶苦茶。いったん疑惑の目を向
けられると、必死に説明・否定しても白い目で見られてしまう。関
係のあることを立証するにはその事実を一つ挙げれば済むが、いか
なる関係も存在しないことを証明するのは至難の業である。という
よりも、とりわけ通常人には、ほとんど不可能な作業だと言っても
いいだろう。
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn18.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn19.jpg
だから、一部を除いてマスコミ各社も迂闊にヒム氏のことを取り
上げられない。上述の「報道ステーション」にしたところで<「ア
ルカイダとの関わりは断定できない」と釈放>などと周到に逃げて
いるのはそのためだ。
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/contents/special/041014.html
たとえ困難でも、「アルカイダであることを証明する」立証責任
は治安情報当局にあるのであって、それを放り出されてはお手上げ
である。上記FBI支部長のごとく開き直れば、誰でもアルカイダ
にしてしまうことができるのだ。
日本国内でもこの有様で、ましてや外国の捜査・情報当局が日本
における報道・逮捕を無視するわけにはいかないから、一応自分た
ちも身柄拘束して取調べ行うことになる。したがって、ヒム氏は母
国バングラディシュはおろか、ビジネスの用向きがあるのにビザ申
請を却下されて、マレーシアにも出入りできないのだという。
7.フジテレビの“独走スクープ”
当時、デュモン容疑者と取り違えてヒム氏の写真を掲載した週刊
誌まであったというのだから、大本営発表の公安情報に盲従するメ
ディアのお粗末さがよく分かるが、逮捕の数日前、まず最初にヒム
氏の事務所に現れたのがTBSである。
<参考>月刊『創』2004年11月号「私をアルカイダ幹部に仕
立てた警察とマスコミ」(118〜119頁)
逮捕の数日前、5月19日頃、TBSの記者が突然訪ねてきまし
た。デュモンという人物の写真を見せ「この人を知っていますか?
」と訊いてきたのです。私はデュモンという名前に覚えはないし、
写真を見ても何も思いつかなかったので、「知らない」と答えまし
た。
ところがその日の夜、家でテレビのニュースを見ていると、昼間
見せられたデュモンの顔写真が出ていて、びっくりしました。イス
ラム過激派組織のメンバーとして逮捕されたというのです。TBS
の記者も、アルカイダとの関係を疑われていると説明していました。
その人物は、私が知っているサミールを顔がよく似ていました。
私は国際電話用プリペイドカードの販売会社の社長をしていますの
で、たくさんのお客がいます。サミールもその中の一人です。サミ
ールとは99年に群馬県のモスクで初めて会い、何回かプリペイド
カードを売りました。その後、私は埼玉県に引っ越したので、連絡
を取ることはなくなりました。
(略)
TBSの記者が訪ねてきた翌日、フジテレビの記者がやってきま
した。私の会社は当時ジュースの看板を出していたんですが、彼は
最初そのジュースを買う客のふりをしてきました。ところが、話の
途中で、突然サミールのことについて質問を始めました。しかも私
へのインタビューをカメラで隠し撮りしており、ニュースで放送し
たのです。このような行為が許されるのでしょうか?
どうしてTBSやフジテレビの記者が逮捕前に現れているかと言
えば、公安情報をリークされていたからだ。
かくて、こちらは文字通り“独走スクープ”したフジテレビは、
昨年10月18日に行われた人報連の集会にもカメラクルーを寄越
して取材していた。
http://www.jca.apc.org/~jimporen/digest2004.html#sympo20
ヒム氏はボロボロ涙をこぼしながら窮状を訴えていたが、他なら
ぬ同局の報道姿勢が問われている中で、よくも厚かましく平然とそ
の様子を撮影できると思ったものだ。
筆者などから見ると、こんなビデオはせいぜい公安部に横流しさ
れて、リーク情報のおこぼれをもらう取引材料になるのがオチだろ
うから、会場に張本人(局)のカメラを入れる必要などないとも思
っていたが、集会の主催者でも当事者でもないので黙っていた。
今回の“報道スペシャル”でも、せめてワンカットぐらいシンポ
の様子を流して、「申し訳ありません一番タチが悪いのはウチでし
た」とでも謝ればまだ救いがあるが、案の定、頬被りである。
全体がそんな調子だから、上述の礼拝者が怒るのも当然で、
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn20.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn21.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn22.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn23.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn24.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn25.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn26.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn27.jpg
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn28.jpg
むしろ余りに無内容な“報道スペシャル”の中で“見せ場”を作る
ために、「怒る映像」を撮影するべく挑発していたことまで濃厚に
疑われるのである。
・やり取り直後、なぜか微笑んでいる木村キャスター
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn29.jpg
どうもこのテレビ局は、どんな情報でも『踊る大捜査線』のよう
に演出して視聴者を悦ばしておけば、それで事足りると思っている
のではなかろうか。言い換えれば、観る側も所詮その程度のレベル
だと見くびられているのである。
http://homepage3.nifty.com/argus/fnn30.jpg
<参考>関係記事
■こちら特報部 『アルカイダ関係者』で逮捕の外国人(上)『シ
ロ』でも重い風評被害 口座開けず、故郷にも帰れず 拘置43日
…冷たい世間の目
2004.08.27 東京新聞朝刊
ことし五月、「アルカイダ幹部日本潜入」の報道が一斉に流れ、
関係者として滞日アジア人たちが逮捕された。捜査の結果、その嫌
疑は「シロ」。だが、釈放後も彼らは「風評被害」に苦しんでいる
。先の警察庁長官銃撃事件では、公安当局による「見込み捜査」が
批判された。しかし、今回の事件では、そんな指摘すら聞こえない
。対象が「外国人」「イスラム教徒」ゆえの温度差なのか−。
テロリスト扱い
びっくりし気絶
「(事件で)人生をめちゃくちゃにされた。私はもう死んだ。今
は子どものためだけに生きている」
国際電話プリペイドカード販売会社社長イスラム・モハメッド・
ヒムさん(33)=埼玉県戸田市=はそう嘆き、目頭を押さえた。
この五月、ヒムさんは事件に巻き込まれた。フランス国籍のイス
ラム過激派メンバー、リオネル・デュモン容疑者=昨年十二月にド
イツで逮捕=が過去、日本に潜伏していたという「デュモン事件」
がそれだ。
ヒムさんはデュモン容疑者にカードを売ったり、携帯電話で話を
したことがあったため五月二十六日、神奈川県警に逮捕された。
「逮捕されて三日目、横浜地検の調べを受けた。検事にあなたは
(国際テロ組織)アルカイダと関係あるのか、と聞かれた。びっく
りして、イスから崩れ落ちてしまった。その翌日、弁護士から大き
く記事が出ていると新聞を見せられ、呼吸ができなくなり、気を失
って病院に運ばれた」
逮捕容疑は、ヒムさんが出資していた神奈川県横須賀市の会社の
役員登記に絡む電磁的公正証書原本不実記録容疑(横浜地検の判断
は処分保留)だった。
ただ、これは「別件逮捕」の口実で、アルカイダとの関連を調べ
られた。横須賀の会社は、社長だったフィリピン人女性がアメリカ
軍人の妻で、米軍基地の前に事務所を置いていた。それも「米軍の
動向をうかがうため」と疑われた。
仕事上で取引も
過激派と知らず
その後、不法在留外国人を雇った罪で再逮捕され、拘置は三十万
円の罰金を払って釈放された七月七日まで四十三日間に及んだ。
ヒムさんは一九七〇年、バングラデシュ生まれ。九二年から三年
間、カナダで働き、そこで日本人の妻と結婚。日本での永住者資格
を持つ。自動車工場などで働いたお金を元手に、九八年から国際電
話の回線取り次ぎ会社などを設立した。妻との間には現在、長男(
6つ)と長女(2つ)がいる。
「逮捕の数日前、テレビ局の記者が会社を訪れ、この男を知らな
いかと写真を見せられた。“サミール”の写真だったから知ってい
ると答えた」(ヒムさん)
サミールことデュモン容疑者と、ヒムさんが最初に会ったのは九
九年、群馬県伊勢崎市のイスラム寺院。二〇〇一年十二月、ヒムさ
んの会社があるマレーシアの路上で偶然、再会した。
デジタルカメラを売りたい、と頼まれ購入したり、仕事上の取引
はあった。最後の連絡は昨年五月。国際電話で「バングラデシュか
らフランスに行きたい労働者を知らないか」と紹介を頼まれたが、
断った。
いずれにせよ、ヒムさんにとって、デュモン容疑者は「サミール
」であり、過激派など思いも寄らなかった。
結局、疑いは晴れた。だが、拘置中、その後にヒムさんと家族を
襲った傷はいまも癒えていない。
■アルカイダ関与疑われ別件逮捕→釈放から3カ月*埼玉のバング
ラデシュ人ヒムさん*「シロ」判明でもダメージは甚大*顧客次々
離れ事務所移転も*経済損失2億円に
2004.10.22 北海道新聞朝刊
「外国人だからこんな仕打ちを受けるのですか」。バングラデシ
ュ国籍で埼玉県に住むイスラム・モハメッド・ヒムさん(34)は
目頭を押さえた。今年五月、国際テロ組織アルカイダとの関係を疑
われ、神奈川県警に別件逮捕された。マスコミも「アルカイダに関
与」と報じたが、嫌疑は「シロ」。釈放後三カ月以上を経た今もな
おヒムさんは風評被害の傷を癒やせずにいる。(国際部・枝川敏実)
国際電話用プリペイドカードの販売会社を営むヒムさんが神奈川
県警に逮捕されたのは五月二十六日。容疑は出資会社で既に出国し
た外国人を社長とする虚偽記載をした−というものだった。その後
、警視庁は会社でビザ切れの従業員が勤務していると、ヒムさんを
再逮捕した。
しかし、横浜地検の取り調べは意外な内容だった。「アルカイダ
と関係があるのか」。さらに弁護士に見せられた新聞には「アルカ
イダを支援」などの見出しが躍る。ヒムさんはショックで意識を失
った。自殺を考えたが、二人の子供の顔が浮かび、思いとどまった。
結局、四十三日間にも及ぶ取り調べの末、地検は「アルカイダと
無関係」と結論づけた。ヒムさんは入管難民法違反で、東京簡裁か
ら罰金三十万円の略式命令を受けただけで釈放された。
アルカイダのレッテルによるダメージは想像以上だった。拘留中
、自宅マンションには、報道陣が張り付き、日本人の妻や子供が恐
ろしさの余り、外出できない日が続いた。アルカイダ報道は海外に
も及び、母国の母親も白い目で見られた。
全国で数百人いた顧客からキャンセルが続出。会社は二度にわた
って事務所移転を強いられた。その経済的打撃は売掛金も含めて二
億円を上回り、ヒムさんは日本弁護士連合会に人権救済を申し立て
た。仕事でマレーシアに出国しようとした際、「国外に出れば、海
外逃亡と疑われる」と同国大使館にビザ申請を断られたこともあっ
た。
ヒムさんは言う。「私は日本が大好き。税金だって払ってきた。
なのに警察とマスコミが一緒になって私をごみのように扱った。な
ぜですか、私は知りたい」
◇アルカイダ報道◇
警視庁、神奈川県警などは今年5月、国際テロ組織アルカイダに
関与している疑いがあるとみて、ヒムさんら4人を入管難民法違反
などの容疑で一斉に逮捕。報道陣もアルカイダとの関係を大々的に
報道。警察は、先にドイツで逮捕され、新潟に潜伏していたアルカ
イダ幹部とされるリオネル・デュモン容疑者と経済的つながりがあ
るとみていたが、検察は「いずれも組織と無関係」と結論。ヒムさ
んは7月に釈放された。
【写真説明】「アルカイダ関与」と疑われ、暮らしを脅かされたヒ
ムさん。一度失った顧客の信頼を取り戻すのは容易ではない
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