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(回答先: 園田義明氏の著作のUrlです 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 1 月 02 日 07:42:59)
血のしたたる心臓:イエズスの聖心会
聖心女学院、聖心会病院などでおなじみのイエズスの聖心会はもちろんスペインにもあります。スペイン語ではEl Sagrado Corazón de Jesús(エル・サグラド・コラソン・デ・ヘスス)といい、この会の系統の学校はバルセロナにもいくつかあります。日本語では「聖なる心」というようなイメージを受けますが、実は「聖なる心臓」なのです。スペイン語の Corazónには「心」の意味もあるのですが、同時に「心臓」という意味にもなるのです。
バルセロナ市西部の閑静な住宅街にその一つがあるのですが、この学校の前を通るたびにギョッとします。というのは、校門のところに血のしたたる真っ赤な心臓の絵が描かれているのです。その上部には王冠が描かれており、イエス・キリストの心臓であることを現しています。よく見ると血だけでなく水滴も描かれており、これは聖書の記述に従って、十字架上のキリストの体から血と水が流れ出たことから来ているようです。
それにしても、リアルに描かれた心臓から血がしたたる絵を見て信心を起こす、という感性は、神道と仏教の文化の中で育った私には、やはり違和感を感じざるを得ず、ついていけないなと思うようなものです。
ただし国際組織としての聖心会では、さすがに表に出すシンボルとしてはこのマークは使っていないようで、世界地図をハートマークの中に描いた形で描かれています。ただその色はやはり赤い血の色です。
【参照:聖心会日本管区ホームページ】
http://www.sacred-heart.or.jp/index-j.htm
スペインでは実に露骨な表現で描かれているわけですが、それにしてもカトリックの宗教シンボルは、血みどろで十字架にかけられるイエス・キリストの姿にしても、どれほどありがたいお説教を聴いても、やはりちょっとこれは・・・、という感じになってしまいます。