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『水惑星の理論』の松井孝典について
http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/259.html
投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 12 月 21 日 07:27:05:SoCnfA7pPD5s2
 

(回答先: Re: 松井孝典、ちょっと単純すぎるのでは。 投稿者 南青山 日時 2004 年 12 月 20 日 22:51:51)

南青山さん、はじめまして。

重要なご指摘、ありがとうございます。

> 光触媒で、光合成に近い反応の再現に成功しています。
> 光触媒技術は、日本の研究が世界を一歩リードしていて、将来的に非常に期待できる研究・技術分野です。

おっしゃるとおりです。
光触媒技術によって、化石燃料に頼らない未来を開く可能性は、日本が最も高いかもしれません。私も、以前からこの技術に期待しています。

ご存知かと思いますが松井孝典は、1970年生まれの地球物理学者で、1986年に英国のネイチャー誌に海の誕生を解明した『水惑星の理論』を発表して、世界の学者の注目を集めました。

彼の場合、自分の研究成果に立脚して、”地球のかけがえのなさ”を世間に向かって発信しています。

約27億年前に藍藻が生まれ、この藍藻が初めて光合成という仕組みを身につけて、地球上に酸素ができたと言われています。

藍藻が27億年前から行っていたことに人間の技術がやっと近づいたことは、人間の研究開発能力の素晴らしさを示すとともに、改めて”水惑星地球のかけがえのなさ”、人類を含む好酸性(嫌気性以外の意味)生物への”植物の貢献”を確認させるものです。


一方で、

> 科学者によく見られる、あまりにおおざっぱな感慨にすぎるような気がします。
> 人間圏の分化については、数千年前から、哲学者、社会学者、心理学者が、考察に価する論考を提案しています。
> その辺を知らずして、「何なのかまだ結論はでてない」はないだろうと。

これは、具体的な理論を発表する程には、人文系の研究を本人が進めていないと告白しているようなものかも知れません。

私見ですが、個人同士の有機的な関係が実感できなくなっていくことを、仮に”心が冷える”と表現するなら、「心が冷えると社会が分化する」は逆で、分業を前提とするシステムが進んで「社会が分化すると心が冷える」ような気がします。

分業システムは、効率優先社会では必須のものとなっていますが、危機に弱いシステムでもあり、フェイルセーフが前提となります。
個々の分業を担う個人が、フェイルセーフのために、クローンによって多重化される時代が来れば、「心が冷えきる」ように思います。

そのような冷たいシステムのプランニングと実現のために、日々勤しんでいるのは誰なのだろう?


適切なレスをありがとうございました。

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