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コンコルド事故、仏は「米機の落下破片」が原因 米側反発
2004.12.15
Web posted at: 11:35 JST
http://cnn.co.jp/world/CNN200412150005.html
- CNN
(CNN) 仏ポントワーズの検事局は14日、00年7月にパリ郊外でエールフランスの超音速旅客機コンコルドが離陸直後に墜落した事故原因について、「直前に離陸した米コンチネンタル航空機から落下した金属片が原因」と断定する報告書を裁判所に提出した。これに対してコンチネンタル航空は同日、いっさい責任はないと猛反発するコメントを発表した。
ポントワーズ検事局のサルバ予審判事は、コンコルドの墜落は、パンクして飛び散った車輪のタイヤ片で主翼内の燃料タンクが傷つき、出火したことで、引き起こされたと、報告書の結論を説明。さらに、このタイヤのパンクは、コンコルドの直前に離陸したコンチネンタル航空機から滑走路に落下した合金板を踏んだことによるものと、因果関係を指摘した。報告書によると、コンチネンタル航空は米連邦航空局(FAA)の許可を受けずに機体のチタン合金板を交換したという。
報告書はさらに、コンコルド機の燃料タンクが損傷しやすいという「重大な問題点」が、すでに79年の時点で指摘されていたにもかかわらず、十分な対策がとられていなかったことも、「部分的な原因」とした。
サルバ予審判事は、コンチネンタル航空の刑事責任を立証するために来年、同社幹部らを召喚する方針という。
一方、コンチネンタル航空(本社・テキサス州ヒューストン)はフランス当局のこの報告書について、コメントを発表。「コンチネンタルの行為がいかなる形でもコンコルド事故の原因になったなどという指摘は、全く受け入れられない。当社や当社社員が刑事訴追されるかもしれないなどという報道に、われわれは激怒している。われわれに対する刑事手続きに、何ら根拠がありえないことを確信しており、いかなる訴えもそれ相応の司法の場で争う構えだ」と強く反発している。
コンコルド墜落事故では、乗員乗客109人のほか、墜落時に激突したホテルの敷地内にいた4人が巻き込まれ、計113人が死亡した。