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(回答先: 米軍ヘリ沖国大墜落 ニュース特集(琉球新報) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 10 月 03 日 02:37:01)
基地本土移転」首相発言 基地の地元に波紋、沖縄複雑
朝日新聞10月3日
http://www.asahi.com/national/update/1003/003.html
沖縄に集中する米軍基地の「本土移転」に触れた小泉首相の発言が波紋を広げている。これまで移設が取りざたされた地域や沖縄の人々は複雑な思いで受け止めた。
米海兵隊が実弾砲撃訓練をしている陸上自衛隊矢臼別演習場(北海道別海町など3町)の周辺では「移転に向けた布石では」と心配する声が上がった。
6月、在沖海兵隊の一部移転構想が明るみに出た。9月には、米陸軍特殊作戦司令部の職員が周辺を回り、米軍への住民感情を調査したことが分かった。敷地内に約40年間暮らす川瀬氾二さん(78)は「首相発言はこれを裏打ちしているのでは」。別海町の佐野力三町長は「相談があれば聞く用意はある」と語るが、道危機対策室は「移転先として想定していない」と静観の構えだ。
米軍キャンプ富士(静岡県御殿場市)も沖縄の海兵隊の一部移転構想が報道され、長田開蔵市長が7月、外務省と防衛庁に受け入れ拒否を要請した。首相の発言に「日米の協議で具体的に名が挙がるようなことがあれば、公表前に伝えると国は約束している。信じるしかない」。
先月27日まで同市内の東富士演習場では、海兵隊が砲撃演習を行った。演習場の地権者でつくる「東富士演習場地域農民再建連盟」の勝又幸作副委員長は「すでに沖縄の痛みを受け入れ、それなりに義務を果たしている。これ以上の部隊が来たら、到底許すことはできない」と言う。
神奈川県座間市と相模原市にまたがり、在日米陸軍司令部があるキャンプ座間では、米軍再編に伴って陸軍第1軍団司令部が米本土から移転する構想が浮上。地元では「沖縄の海兵隊もか」との懸念が消えない。
相模原市議会の由比昭男議長は「地元が無視され、中央で話が進んでしまっている」と不信感を隠さない。
沖縄県の稲嶺恵一知事は1日、「大変重要な一言だ。沖縄の負担軽減にとって、半歩とは言わないまでも着実な前進だ。総理のリーダーシップに期待したい」と語った。
だが、県内には冷ややかな見方もある。米軍キャンプ・ハンセンを抱える金武町の前町長、吉田勝広県議は「何をどこへ移転するのか、根拠も具体性もない。発言が軽すぎるように思う」と話す。
町内の県道104号を封鎖して行っていた砲撃演習を本土に移転する際は大変な困難が伴った。その時の真剣味は感じられないという。「宜野湾でのヘリ墜落事故で、普天間飛行場の危険性があからさまになった。そんなものを本土へ移設していいのか、迷いもある。首相や本土の人たちはどう考えているのか」
首相発言に防衛庁のある幹部は「政府内でのすり合わせもなかった」と話し、具体的な進展を受けた発言との見方を否定する。
別の幹部は言う。「もっと早くから米政府と、どんな理由で、どこにどれだけの米軍を置くかという理詰めの議論をするべきだった。理屈を抜きに移転先の自治体を説得するには、『見返り』を提示するぐらいの方法しかないのではないか」 (10/03 01:34)