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【ジャカルタ=黒瀬悦成】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は2日、「イラク・イスラム軍」を名乗る武装組織が、拉致したインドネシア女性2人の釈放と引き換えに、今年4月にインドネシア国家警察に逮捕された、東南アジアのテロ組織ジェマア・イスラミア(JI)の精神的指導者、アブ・バカル・バシール師の釈放を要求するビデオ映像を放送した。
だが、同師は弁護士を通じ、「私は法的に潔白を証明する。そんな方法で釈放されるのは嫌だ。迷惑だ」と述べ、人質の早期無条件釈放を求める談話を発表した。さらに、拉致事件は「私をおとしめるための米国の策謀」と述べた。
武装組織とJIとの関連は明らかでないが、インドネシア外務省報道官は1日、「人質を撮影したビデオで、拉致犯の1人が中東なまりのインドネシア語を話していた」と述べている。
武装組織によれば、人質はインドネシア人2人に加えレバノン人2人、イラク人6人の計10人で、「いずれも米軍と取引のある企業に勤務していた」という。
(2004/10/2/22:14 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041002id29.htm