現在地 HOME > 掲示板 > 戦争60 > 950.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日刊ゲンダイ 2004年10月1日 浜田和幸 連載<7>
連載の<7>を打ち込むのをサボっていました。すみません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(本文)
ハゲタカファンドが狙っているのは、日本の金融資産に限らない。生命にかかわる水や薬にまで、触手を伸ばしはじめた。最近、都内で開かれた外資系投資ファンドの合同説明会では、「日本の環境問題や少子高齢化に関連した分野に資金を投資すれば、確実に儲かる」と盛んにアピールされた。
実際、ハゲタカは長野県で上下水道の民営化事業に売り込みをかけ、日本各地で病院経営のノウハウや医療機器、医薬品のセールスを加速させている。
彼らの論理や行動には共通するあるパターンがある。
「われわれ外資にお任せいただければ、水道料金も治療費も安くなります。その上サービスも向上します」
とおいしい話を並べることだ。そんなにすべてが都合よくいくはずもないのだが、コロリと騙されてしまう自治体や企業、病院が後を絶たない。
騙しのテクニック駆使して日本市場に切り込んでくるハゲタカのボス的存在が、ブッシュ元大統領(現大統領の父親)が昨年末まで最高顧問を務めていた「カーライル・グループ」である。1987年に誕生した投資顧問会社だが、経営陣にはカールッチ元国防長官やベーカー元国務長官など大物をそろえている。
これらの「高級天下り政府要人」がもたらす内部情報を使って、湾岸戦争やイラク戦争で巨大な利益を上げ、今では160億ドル(約2兆円)の資産運用を誇る投資ファンドに急成長した。投資先は軍事産業から医薬業界まで実に幅広い。
このハゲタカの大ボスであるカーライルが日本に進出したのが01年のこと。さっそくパパブッシュ(ブッシュ元大統領)が来日し、小泉総理や日本政策投資銀行の総裁らと懇談を重ねた。米国追従の小泉政権がおもねるのは目に見えていた。
日本政策投資銀行はたちまちカーライル・ジャパンに40億円の出資を決定。カーライルは過去15年間の平均配当34%を誇り、アメリカからもヨーロッパからも年金基金の運用依頼が殺到しているのにmさらに日本人の税金からまんまと40億円を調達したのだ。
そして「財政投融資がはいっているほどですから安心です」と宣伝して、日本人投資家からも次々お金を吸い上げ始めた。その金を使って買収に乗り出したのが、ダイエー関連会社や血圧計メーカーとして有名な「日本コーリン」などである。
問題はその手法だ。まさに飢えたハゲタカそのもの。そのえげつない手口は明日紹介しよう。
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日、最終回を打ち込みました。ご興味のある方は少し下の方をご覧ください。
「日本コーリン」って血圧計メーカーだったんですね。初めて知りました。
イラク戦争資金の大もうけ資金が、日本占領につかわれるとは・・・。ああ・・絶句。