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米、キューバ人学者65人の入国を拒否 主催者は批判
米国で開かれるラテンアメリカ学会にキューバから参加予定だった65人の入国が直前になって拒否され、「前例のない事態」と主催者を困惑させている。ブッシュ政権が5月、キューバのカストロ政権締めつけ強化策の一環として、渡航の規制を強めたためらしい。
米国に本部を置く同学会は、1年半ごとに国際学術会議を開いており、今年は7〜9日にラスベガスで行われる。これにキューバの学者や文学者など65人が参加を予定していたが、9月末に突然、査証の発行を拒否された。
同学会会長の米ダートマス大学のマリサ・ナバーロ教授によると、79年に学術会議を始めて以来、キューバからの参加者全員が一括して拒否されたのは初めてという。同教授は声明を出し「歴代政権の政策を、突然逆戻りさせた」と批判した。
国務省側は「米国の国益にとって有害なため」と拒否の理由を説明しているという。
一方、査証を拒否された一人、ハバナ大学米研究所のホルヘ・マリオ・サンチェス教授は1日、朝日新聞の取材に、「学会が我々の多分野にわたる研究成果に触れられないのが最悪の影響」とし、「今回の措置は、両国の交流を窒息させようという米政権の政策のせい」と指摘した。経済面で困難を抱えるキューバ側出席者には米国行きの手配自体が一大事業で、1年以上前から準備していただけに、直前の拒否への怒りは大きい。
ブッシュ政権の締めつけ強化策は、反カストロ運動への資金提供や米国からの送金規制などを含み、大統領選挙で反カストロ色の強いキューバ系社会の支持を得る狙いという解釈が一般的だ。
今回の学術会議にはキューバ以外に、日本を含む24の国と地域から参加者が集う。キューバ人学者は45分科会に参加予定で、いくつかは中止を余儀なくされるという。 (10/02 12:56)
http://www.asahi.com/international/update/1002/005.html