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【イスラマバード=平本秀樹】パキスタン東部シアルコートのシーア派モスク(イスラム教礼拝所)内で1日午後、爆発があり、AFP通信は、少なくとも30人が死亡、数十人以上が負傷したと報じた。死傷者は、さらに増える可能性が高いという。
地元の民間テレビはモスク内で、男が自分のバッグを開けた瞬間に爆発が起きたと伝えており、自爆テロとみられる。モスクは当時、金曜礼拝直後で、1000人以上の信者が集まっていた。
ラシッド情報相はロイター通信の取材に対し、国際テロ組織「アル・カーイダ」のパキスタン人幹部、アムジャド・ファルーク容疑者が先月末にパキスタンの治安当局に殺害されたことを挙げ、「我が国の不安定化を狙ったテロ行為であり、(同容疑者の)殺害に対する報復の可能性もありうる」との見方を示した。
同容疑者は、昨年12月の2度にわたるムシャラフ大統領暗殺未遂事件の首謀者とされるほか、2002年の米紙記者パール氏誘拐・殺害事件への関与も疑われていた。パキスタンのイスラム教スンニ派過激派組織の指導者ともされる。
ロイター通信は警察当局者の話として、事件に関連して計8人が拘束されたと伝えている。
(2004/10/2/01:11 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041001id24.htm