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イラク駐留米軍は1日、抵抗活動の続くイラク中部のサーマッラで、イラク治安部隊と合同で大規模な掃討作戦に乗り出した。米軍側は、武装勢力100人以上を殺害したとしているが、地元からは住民が多数死傷したとの情報も出ており、全体の死傷者数は不明。サーマッラは反米意識の強い「スンニ派三角地帯」の一角で、来年1月のイラク国民議会選挙に向け、米軍が同地帯での治安改善に本腰を入れ始めたとみられる。
ロイター通信などによると、米軍は1日未明からサーマッラ中心部を爆撃。市街戦も展開し、昼までに同市内を制圧、武装勢力37人を拘束した。市内に数百人の武装勢力がいるとされるが、米軍は3千人規模の部隊を動員。米CNNは、同市ではここ数カ月で最大規模の作戦と報じた。
現地の米軍の情報によると、この戦闘で武装勢力の109人が死亡。米軍兵は1人死亡し、4人が負傷したとしている。一方、同通信によると、地元の病院には47人の遺体が運ばれたと医師が語った。うち23人は女性や子供、老齢の市民で、なお多数の死傷者が街頭に残されている。市内は停電、断水し、数千人の住民が戦火を恐れて逃げ出しているという。
サーマッラは、フセイン元大統領の出身地ティクリートや、ファルージャなどとつながるスンニ派三角地帯にあり、米軍は9月から同地帯での攻勢を強化。ファルージャでは爆撃や戦闘が連日のように続いている。
関係者の話では、米軍はサーマッラ周辺に10日ほど前から検問所を設けて市中心部への出入りを制限していた。米軍幹部は1日、「中心部の警察署と行政庁舎を確保した。秩序を回復するための作戦だ」と述べた。米軍はこの作戦中に、武装勢力に拉致されていたトルコ人男性1人を見つけ、保護したという。
一方、AP通信が伝えた医療関係者の話では、米軍は1日、反米活動が続いているバグダッド北東部のサドルシティーでも爆撃するなどし、イラク人12人が死亡した。バグダッド西部では前日に自動車爆弾でイラク人42人が死亡している。
国民議会選挙を巡っては、ラムズフェルド米国防長官が「一部地域では選挙ができないかもしれない」と述べるなど実施が危ぶまれている。米軍は年内いっぱい、掃討作戦を強めるとみられ、戦闘が激化しそうだ。 (10/02 01:32)
http://www.asahi.com/international/update/1001/008.html