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10/1 夕刊
横浜の中高生らミュージカル
住民9人死傷の米軍機墜落テーマ
横浜市で二十七年前に起きた米軍機墜落事故をテーマに、地元の中高生らが二、三の両日にミュージカルを上演する。今年八月には、沖縄で米軍ヘリ墜落事故があったばかり。中高校生らは「悲惨な事故を伝え、平和について考えてもらうきっかけになれば」と意気込んでいる。
題名は「MOVE(動く)−わたしたちは忘れない」。
舞台は、文化祭を控えた高校。女子生徒が書いていた米軍機墜落事故にまつわる脚本で、友人らも過去の悲劇を知る。亡くなった人たちの無念さ、事故の悲惨さを何とか表したいと悩む女子生徒。友人たちが励まし、文化祭で上演しようという物語だ。
二十七年前の事故では、住民九人が死傷した。二年前、事故で亡くなった土志田和枝さん=当時(31)=の父勇さん(79)が現場近くの中学校で講演。自分が暮らす地域で起きた事故を知り衝撃を受けた生徒たちの間から、「和枝さんを追悼したい」との声が上がった。
「自分たちにできることは何だろう」と考えた生徒たち。昨年九月、事故を語り継ぐため関係者が毎年開いている集いで演劇部員の生徒らがオリジナルの踊りを披露。二年目の今年は、他の中学の生徒や小学生なども加わり、参加者は倍の約六十人に増えた。こうした演劇の輪の広がりや、実際に米軍機墜落事故にまつわる脚本を書こうとした女子生徒をモデルに、ミュージカルを上演することになった。
今回の舞台は、公募で集まった中高生を中心に小学生から社会人まで五十人が出演する。
地元住民や区などでつくる実行委員会が主催し、市内の劇団も協力。二日午後二時半と同六時半、翌三日午後二時からの計三回、横浜市緑区の緑公会堂で上演する。
実行委で企画運営を担当する中学教諭大沢清さん(52)は「かつて横浜でも米軍の事故があった。決して人ごとではないと、若い世代に伝えたい」と話している。
(メモ)横浜市の米軍機墜落事故
1977年9月27日、横浜市緑区荏田町(現・青葉区)の住宅地に、米海軍厚木基地を飛び立った空母艦載機ファントムが墜落。土志田和枝さんの息子裕一郎ちゃん=当時(3つ)=と康弘ちゃん=同(1つ)=が死亡。和枝さんも大やけどを負い事故から4年後、31歳で亡くなった。ほかに住民6人がけがを負った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20041001/eve_____sya_____001.shtml