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読売新聞10月1日
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040930id25.htm
英労働党大会、イラク「早期撤退」巡り紛糾
【ブライトン(英国南部)=飯塚恵子】英労働党大会は最終日の30日、イラク問題の集中討論を行い、戦争反対勢力が提出した「駐留英軍の早期撤退表明」を求める動議がギリギリの折衝の末、否決された。ただ、党内の激しい紛糾は、来春に予想される下院選への影響を強く印象づけた。
動議は、首相のイラク政策に反発する代議員らが大会初日の26日に提出。歴史的に「反戦」の4大労働組合がこの動議を支持する構えを見せたため、首相やストロー外相ら執行部と労組代表は大会期間中に断続的に協議を重ねた。
外相らは「今はイラクの人々を見捨てる時ではない。党内対立の時でもない」と繰り返し説得。反執行部勢力は結局譲歩したものの、外相による折衝は29日深夜までもつれた。外相は30日、壇上でげっそりした表情で座っていた。
イラク問題でブレア首相は28日、「大量破壊兵器に関する情報が誤りだったことについては謝罪できる」と述べる一方、旧フセイン政権を戦争で倒したことについては、「世界はフセインなき後、良くなった」と正当性を主張した。
30日の党大会では、「我々はイラクの民主的、平和的な国家建設のため、全力を尽くす。英軍はイラク政府の撤退要請まで駐留する」との政府方針を支持する声明が執行部提案通りに採択されたが、英国内には「首相が謝罪を拒否」(ガーディアン紙)など厳しい論調が根強いままだ。
特に次期総選挙への影響は必至。保守党は戦争支持だが、第3党・自由民主党は一貫した戦争反対路線で人気を集めている。
マンチェスター地区のイスラム系労働党員、アフザル・カーン代議員は「我々の地区は、6月の地方選で11議席も減らした。戦争の影響をどうくい止めるか、自分は戦争は間違いだったと訴えるしかない」と本紙に苦悩を語った。党の支持層がイラク政策への抗議から棄権に回る懸念も出ており、ブレア首相は、大勝した過去2回とは全く異なる選挙戦を覚悟しなければならない情勢だ。
(2004/10/1/00:23 読売新聞 無断転載禁止)