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ダマスカスでハマス幹部爆殺 「イスラエルの犯行」 シリアが声明
両国に緊張高まる
【カイロ=加納洋人】シリアの首都ダマスカスで二十六日にパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの幹部が爆殺された事件で、シリア政府は同日、「イスラエル当局の犯行だ」と非難する声明を発表、両国間の緊張が高まっている。
暗殺されたのはハマス軍事部門幹部、イザディーン・シェイク・ハリル氏(四二)。ダマスカスのパレスチナ難民キャンプの自宅から乗り込んだ車が突然、爆発した。パレスチナ自治区ガザ出身で、一九九二年にレバノンに移り、三年前からシリア国内で活動中だった。
シリア政府は二十六日に国営シリア・アラブ通信(SANA)を通じ、「イスラエル当局による犯行で、テロは危険な結果を招く。イスラエルは中東地域を不安定化させようとしている」と決め付ける声明を出した。
ハマスは二十六日、「(イスラエルの情報機関)モサドの犯行だ」として報復を宣言する一方、二十七日、「シオニスト(イスラエル)は国外での攻撃という新たな手段に出たが、われわれは国外のイスラエル施設は攻撃しない」と、報復をイスラエルとパレスチナに限定すると表明した。
イスラエル政府は「(暗殺については)否定も肯定もしない」とし、公式には認めてはいないものの、二十七日付の同国各紙は同国治安筋の話として、イスラエルが暗殺を実行したと伝えた。
イスラエル南部ベエルシェバでは八月末、ハマスがバス二台に対する自爆テロを引き起こし、十六人を殺害している。
イスラエルはその直後から、「亡命したハマスの指導者マシャアル政治局長がダマスカスに拠点を置き、各支部に送金や司令を出すことをシリアは黙認している」とのシャロン首相の書簡を米国に送るなど、シリアに対する批判を強め、国防省の高官はシリア国内への攻撃も示唆していた。
イスラエルは昨年十月には、北部ハイファで起きた自爆テロ(十九人死亡)への報復として、シリア国内にあるパレスチナ過激派訓練基地に対する爆撃も行っている。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28int002.htm