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敵国から同盟国へ 日本を例にイラク戦意義 米大統領強調 小泉首相も”快諾” (産経 9月27日 朝刊)
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[概要]
ブッシュ大統領は選挙資金集めなどのパーティーで、「父や祖父が戦った日本は、敗戦後、米国を通じて自由と民主主義の大切さを知った。そして今は米大統領と日本の首相は平和について語り合うことができる」と、イラク戦の意義をよく強調するという。日本での成功例を今のイラク戦のイメージに重ね合わせてアピールしたいようだ。今月21日の日米首脳会談のとき、この話をブッシュ大統領が小泉首相に説明すると、首相は「これからも続けてくれて結構だ」と快く了承したという。首相のお墨付きをえたことで、”同盟物語”がさらに”充実”する可能性もある。
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[コメント]
米軍の空爆によって日本全国の都市を焼かれ、太平洋の島々では日本軍の玉砕が続いた。日本を結ぶ海路は潜水艦で切断され、日本は海に孤立した。沖縄線では全島民が耐え難い大被害を受け、さらに原爆を投下されて多くの市民が死んだ。そこに米軍は軍事占領のために上陸してきた。その頃の日本人は、戦争によって被った被害や犠牲は、日本の軍国主義にこそ責任があるという説明を受け入れた。米軍が行った市民(非戦闘員)殺害という戦争犯罪は無視された。さらに日本人は戦争によって日本が繁栄が出来ないことを知ったのである。
しかしイラクでは独裁者フセインは存在したが、そこにありもしない「大量破壊兵器の恐怖」を掲げて米軍は軍事侵攻した。だがフセインという怪物を作り出したのはアメリカである。イスラム宗教革命のイランへの恐怖から、イラクのフセイン体制を軍事強化したのはアメリカである。
そのようなフセインを倒して軍事占領したことを、アメリカはイラクの石油を自由に使いたいためとイラク人は考えている。そこで反米的な抵抗運動が起きているのだ。果たしてこれで、「イラクは昔の日本と同じ」といえるだろうか。「イラクで行っていることは、日本の戦後統治と同じ」と言えるだろうか。
日本にはイラクのように石油のような資源はないが、アメリカにとってはロシアや中国、それに朝鮮半島から軍事力が太平洋に出てくることを防げる地政学的な価値がある。すなわちアメリカの軍事防波堤のような意義である。そのことをアメリカは日本で十分に活用したのではないか。また日本人が軍事力の限界を知って、平和的に再建してきた成果ではないか。
このような意見は反米でも、嫌米でもない。今も日本人が最も好きな国のNO,1はアメリカだと思う。しかし正確な歴史認識を間違えると、過去の犠牲が無駄になることを知って欲しい
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