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３．１１『真相』好き放題の作り上げまくり！：秋からは「ETA＝イスラム」が主役
久しぶりに３．１１マドリッド列車爆破事件に関する投稿です。日本から遠く離れた土地での、世界的な規模からは目立たない話でしょうが、謀略、でっち上げ、情報操作等々の見本のような事柄が続いています。将来に日本でも同様のことが展開される可能性もありますので、ぜひご記憶いただき、参考にしていただきたいと思います。
９月になってスペイン国会の３．１１調査委員会が再び作業を開始したのですが、急に方向換えして「ETA＝イスラム・テロ」の筋書きが奇妙に強調され始めています。それにあわせて各マスコミもこの両者の連携をほのめかすような記事を書いたり、またETA自身が今年の夏から再び爆弾事件をスペインの北部を中心に続発させています。（ただしいずれも規模は小さく犠牲者は出ていません。）
「テロの恐怖」を道具にして社会を変えていこうとする動きそのものに変化は無いのですが、何せ実行犯の主体が４月３日に死亡しており「死人に口無し」状態ですから、最高裁と検事局、警察、スペイン国会、そしてマスコミが好き放題に「３．１１の真相」を作り上げまくっているようです。
●まず、再開された３．１１調査委員会で、証拠として提供される資料の一覧が発表されました。
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『政府は３１１委員会に２５の資料を公開し、秘密部会に３つをまわす』（エル・ムンド９月２４日付）
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/09/24/espana/1096056392.html
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これによりますと、２５の公開資料のうち３分の１に当たる８個の資料がETA関連なのです。例えば「ETAのメンバーがインティファーダの開始時にパレスチナのラマラにいた、という資料」や「３．１１の爆発物を売ったアントニオ・トロが刑務所内でETAメンバーと接触していた可能性を示す資料」「ETAが刑務所でイスラム過激派と接触していた可能性を示す資料」などです。
ただ、モロッコの「アルカイダ系」過激派組織と「３．１１実行犯」との関係を調査するための最も大切な資料は、政府によって委員会への提供を拒否されています。
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『政府は調査委員会に対し３１１とカサブランカ爆破事件との関連についての資料提供を拒否』（ABC９月２５日付）
http://www.abc.es/abc/pg040925/prensa/noticias/Nacional/Nacional/200409/25/NAC-NAC-016.asp
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●そしてその資料の一覧が発表される前日に、この３．１１事件を「テロは怖いキャンペーン」として利用する急先鋒であるエル・ムンド紙は、調査委員会の発表にズバリとタイミングを合わせて、次のような記事を掲載してくれています。
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『ガリシアの刑務所で３月１１日の朝、ETAメンバーとイスラム過激派が一緒に虐殺を祝っていた』（エル・ムンド９月２３日付）
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/09/23/espana/1095907822.html
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ただしこれは、すぐさまラジオ局カデナ・セールのページの中で否定していますが、社会的な影響力はエル・ムンド紙の方が圧倒的に大きく、「ETA=イスラム過激派」のイメージは、スペインの世論の中にかなり植えつけられたかもしれません。
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『刑務所職員は、ETAとイスラム主義者が刑務所で３１１を祝ったことを否定』（カデナ・セール・ホームページ９月２３日付け）
http://www.cadenaser.com/articulo.html?xref=20040923csrcsrnac_7&type=Tes
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●ところが今度は何と！あのおしゃべりの密告屋ラファー・ゾウヒエルがまたやってくれました。しかも今度は、恐れ多くも畏くも、国王フアン・カルロス（！！）に手紙を書いて、その中で、３．１１の爆発物を「イスラム過激派」に売ったスペイン人の一人とされているアントニオ・トロ・カストロが、その従兄弟でやはり爆発物の窃盗と横流しで逮捕されているホセ・エミリオ・トラスオラスに、ETAと接触するための電話番号を渡していた、という「事実」を告白している、ということです。
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『ゾウヒエル、国王にあてた手紙で、トロがトラスオラスにETAとの接触の電話を渡した、と白状』（エル・ムンド９月２７日付）
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/09/27/espana/1096252851.html
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で、この情報は例によってエル・ムンドで、しかも店頭売り新聞の１面トップの扱いなのです！！
このゾウヒエルという密告屋は、以前から、警備当局の失態や「３．１１実行犯たち」の行動などをペラペラと喋り捲って、すっかりマスコミのアイドルになっているのですが、
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【参考】
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/698.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 7 月 17 日 05:08:02:SO0fHq1bYvRzo
またあの「密告屋」、今度は３・１１委員会に手紙：こいつも役者の一人か？
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/629.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 7 月 15 日 00:29:30:
「密告屋」ゾウヒエルは３１１を事前に知らせていた！！（エル・ムンドより）
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/583.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 7 月 13 日 08:41:48
密告屋の爆弾告白：刑務所で密告相手の防衛隊員から何も言うなと脅迫された
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９月になるまで、３．１１の「犯人」に関してはETAの「エ」の字も出なかったのですが、もう「ETA=イスラム過激派」キャンペーンが猛烈な勢いで展開されつつあるのです。ゾウヒエルも、たぶん自分の刑（微罪）を許してもらいついでに金でももらって、当局の「広報係」を勤めているのでしょう。
とにかく３．１１で逮捕された者の「本人の声」がマスコミに届いているのは、この密告屋一人であり、他の逮捕者へのインタビューなどの情報は一切無し、最高裁も逮捕者たちの「告白」に関する情報を、見事に一切（唯一の例外は１６歳の「ジプシー少年」）公表していません。常にただ単に「○○の容疑で逮捕した」だけです。
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【参考】
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/890.html
日時 2004 年 6 月 19 日 09:10:45
「３．１１捜査」の鍵を握る１６歳の少年：怪しげな「重要証言」（エル・ムンドより）
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/891.html
↑の記事に対する私のコメント
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具体的で正確な情報抜きで、マスコミが立派に「３．１１テロは怖い」キャンペーンの広報係を勤めているわけです。すばらしい報道管制です。日本でも何か起こったらかならずこうなるでしょうね。その際の「真実の情報網」を準備し確立しておく必要があるでしょう。
●当のETAは、というと、夏から小規模な爆弾の破裂事件を連続して繰り返しています。たとえば、
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『ETAが夏の戦いをガリシアで展開』（ABC８月２２日）
http://www.abc.es/abc/pg040822/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200408/22/NAC-NAC-026.asp
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そして、自ら爆弾闘争の継続を宣伝しています。３．１１調査委員会の日程に合わせているかのごとく、です。（当然ですが、私は以前からETAがスペイン情報当局によって操られている、と見ています。）
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『ETAはビデオテープで、イバレチェ計画を拒否し暴力路線を続けることを宣言』（エル・ムンド９月２７日付）
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/09/27/espana/1096265047.html
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上の記事の見出しで「イバレチェ計画」というのは、昨年秋にバスク州知事のイバレチェが作成した、バスク州が現在よりより多くの自治権を手に入れて、バスク独立の方向に向かっていこう、という計画で、昨年これが発表された際には、当時の首相アスナールが「刑法を改正してイバレチェを刑務所に放り込む」と恫喝しました。ETAはこれを「生ぬるい」として拒否し、今までどおりの暴力路線を堅持する姿勢を発表したわけです。
まあこれで「テロは怖い＝イスラム＝ETA」の２元１次連立方程式が見事に作り上げられました。うむ、すばらしい！
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。