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http://www.asahi.com/international/update/0926/001.html
兵役逃れでファン離れ 韓国プロ野球、スタンドに秋風
尿検査を悪用したプロ野球選手による兵役逃れが、韓国球界を揺るがしている。関与した選手は全登録選手(約460人)の1割を超える51人にのぼり、今季の出場停止が決定。捜査は芸能界や大学野球にも広がっている。全盛期を奪われたくない思いで手を染めた「禁じ手」に、ファンは背を向け、チームの戦力ダウンも響いて、終盤のペナント争いは低調だ。
事件の構図は単純だ。兵役検査を控えた選手がブローカー2人に数千万ウォン(1ウォン=0・09円)の報酬を払い、検査の際に尿に薬物を混入させるなどして腎臓疾患と判定させる手口を教わり、兵役を不法に逃れた兵役法違反の疑いだ。96年ごろから行われていたと見られ、兵役を逃れた選手が同僚にブローカーを紹介する形で拡散。8月末にブローカーが逮捕された後、芋づる式に捜査が広がった。
不正は三星、LG、現代など全8球団の51選手に及び、韓国野球委員会は21日、51人の今季の残り試合出場停止を決めファンに謝罪した。
捜査はプロ球界から大学野球選手、芸能人にも波及。若手タレントやコメディアンら数人が容疑を認めた。ドラマ「秋の童話」に出演し日本でも人気の俳優ソン・スンホンさんも不正を告白したが、時効のため罪は問われない模様だ。
警察は01年以降の腎臓疾患による兵役免除者約1700人のリストを管轄の兵務庁から入手、事件は広がる勢いだ。兵務庁も兵役検査の強化策を打ち出した。
「野球を続けたいあまり、(兵役逃れの)誘惑を振り切ることができなかった」。7日、警察に出頭した米大リーグ出身の趙珍鎬(チョ・ジンホ)投手(SK)は報道陣に容疑を認め、取り調べ後に逮捕された。
全盛期を棒に振りかねない兵役に好んでつく選手は多くない。韓国の男子には2年から2年4カ月の兵役義務がある。野球の場合、健康上の理由以外で免除されるには事実上、五輪の銅メダル以上かアジア大会金メダルを獲得するしかない。「体が命の野球選手にとって兵役は死刑宣告と同じ」。ある現役選手は大手紙に打ち明けた。苦悩は、若手芸能人も同じだ。
北朝鮮と対立する韓国では、兵役逃れに対する国民の視線は厳しい。スポーツ選手や芸能人は過去にも摘発され、97年の大統領選では、息子の兵役逃れ疑惑が旧与党系候補敗北の一因に指摘されたこともある。今回の兵役不正も、野球ファンの大きな失望を招いた。
24日行われた3試合の平均観客数は1500人余。9月初めの疑惑発覚までは4千人以上だったとされ、落ち込みぶりは目に余る。加えて、各球団とも処分された選手の欠場により戦力低下は否めず、ペナントレースは低調だ。球団側は再発防止を訴えるが、失墜した信頼の回復には時間がかかりそうだ。
(09/26 11:53)
コメント:良心的兵役拒否を認めていない勧告の徴兵制は、そもそも国連決議違反ではないのか?(http://www.ocv.ne.jp/~kameda/AMSA5.html )
北朝鮮の脅威を口実とした硬直した軍事諸制度そのものが問われなければならないのではないか?
ちなみに徴兵制を世界に先駆けて導入した西欧諸国では、フランス・スペイン・イタリア他が次々に廃止に踏み切っており(伝統的な武装中立国スイスですら徴兵廃止が真剣に議論され始めているhttp://www.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=105&sid=5128226 )、維持している国々でも「良心的兵役拒否」が認められている。
「自由」を守るために、国民の自由を一方的に拘束するという絶対的な矛盾から徴兵制度は免れることはできない。