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【続報】イラン人ジャマルさん弾圧の件について
http://www.asyura2.com/0406/war60/msg/518.html
投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 9 月 26 日 10:11:17:akCNZ5gcyRMTo
 

(回答先: 難民認定を求める2家族を国連大学前から強制排除(何が常任理事国入りだ!) 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 9 月 25 日 08:24:04)

【続報】イラン人ジャマルさん弾圧の件について

本国での迫害と生命の危険を訴え、日本政府への難民認定を求めて国連大
前でクルド人家族とともに座り込みをしていたイラン人ジャマル・サーべリさんが、
同大学前で逮捕された件の続報を流しています。

<目次>
@ジャマルさん逮捕の更なる不審点
 (1)確認なしの「現行犯」逮捕
 (2)続々明らかになる警備員転倒の不自然さ
 (3)ビデオカメラが2台盗まれた?!
 (4)弾圧を行ったのは“渋谷警察”

A何のための逮捕か
 (1)「難民認定」についての「逮捕」の効果
 (2)入国管理局にとっての利点
 (3)法務省・検察の意図は?
 (4)一体何のための逮捕なのか
 
B朝日新聞誤報
 (1)当日逮捕現場に朝日新聞は取材に来ていなかった
 (2)朝日新聞に対する申入書の取り組み

★お詫びと訂正(拘束機動隊の数は約30程度)

*********************************

@ジャマルさん逮捕の更なる不審点

(1)確認なしの「現行犯」逮捕
 
 22日当日、ジャマルさんは渋谷警察によれば「現行犯」逮捕とのことですが、
同警察によって必要な現場確認がされたという情報はありません。
 それどころか以下のことが明らかになっています。

・機動隊員がジャマルを拘束したときには、「被害者」とされる警備員はすでに
救急車で運ばれ現場にいなかった。したがって、「被害者」に対して現場にいる
人間の誰が「加害者」なのか確認できていないことになる。

・転倒した警備員がまだ起き上がらずにいた際には、国連大を警察官が自転車
で通りがかったが、国連大の敷地には入っておらず、警備員の付近にも向かって
いない。

・上記2点から考えると、今回の逮捕は「加害者」や「加害事実」の確定や事件
解決ではなく、ジャマルさんの「逮捕」を目的としていた、すなわち「逮捕」のため
の「逮捕」であった可能性も否定できない。

(2)続々明らかになる警備員転倒の不自然さ

 警備員転倒についても目撃談によって以下のようなことが分かっています。
(除除に写真・映像等でもそれらを明らかにしていきたいと思います。)

・「被害」は「軽傷」であるとのことが分かったが、転倒時全く起き上がろうとしな
かった。

・しかも「腰部」の「軽傷」であるにも関わらず当日転倒した際には頭を抑えてい
た。

・転倒した際、周囲の国連大警備員や職員が「倒した!倒したぞ!」としきりに
騒ぎ立てていた。

・「加害者」とされるジャマルさんが身長約160センチ、体重約50キロほどであ
るにも関わらず、倒されたという警備員は身長約175センチほど、体重推定
80キロ以上という体格差がある。

・ジャマルさんは横断幕付近で警備員に口頭で抗議していましたが、目撃者に
よれば倒れた瞬間、警備員はの足先とジャマルさんの位置は1メートル以上
離れていた。上記体格差を考慮すると、ジャマルさんが転倒させた場合でも
相当な力が必要であるか、警備員が意図的に倒れる必要があると考えられる。

(3)ビデオカメラが2台盗まれた?!

 支援者が撮影していたビデオなどは今後重要証拠になり得るでしょうが、
支援者側のビデオが2台紛失しています。まだ盗難であるかどうかは未確認
ですが、、これはちょうど逮捕の前日に起こりました。偶然でしょうか。

(4)弾圧を行ったのは“渋谷警察”

 更に、今回ジャマルさんへの弾圧を行ったのはあの渋谷警察です。渋谷警察は
今年7月4日のワールド・ピース・ナウでも、デモ参加者3名を弾圧しました。その
際、行った3名への暴行は、映像としてメディアに公開され大きな問題になりまし
た。

→渋谷警察 TEL:03−3498−0110

7・4弾圧については詳しくは以下のHPを参照のこと
http://awn.ath.cx/Free-J4/

A何のための逮捕か

(1)「難民認定」についての「逮捕」の効果
 
 ジャマルさんはお伝えの通り、日本政府に「難民認定」を求めていますが、現行の
入国管理法体制のもとでは、起訴されて「有罪」判決が下った場合、「犯罪性」とい
う点で心象上「難民認定」を取得する上で非常に不利になります。
*しかも、逮捕された当時「暴行」であったジャマルさんの罪状は、「被害者」が
「軽傷」であるにも関わらず、現在は「傷害:に格上げされています。

(2)入国管理局にとっての利点

・今回の弾圧によって、法務省入国管理局は仮にジャマルさんが起訴されなかった
場合でも警察からの保釈時に強制収容することが可能となりました。

・また、万が一ジャマルさんが起訴された場合、法的には裁判中でも迫害や処刑の
危険があるイラク本国への強制送還が可能となります。

(3)法務省・検察の意図は?

・ジャマルさんは一度、東京地方裁判所の「執行停止」によって強制収容を一旦停止
されていまいした。
                ↓
・しかし、検事が20名も名を連ねた法務省・入国管理局からの抗告を呑んだ東京高
等裁判所によって、「執行停止」取り消し、すなわち再度強制収容可能な体制がつく
られました。検事が抗告書に20名も署名するのは通常ではないそうで、法務省・検
察によって置かれた力点が分かる事態であると思われます。

→抗議先:東京高等裁判所 03-3581-5411(TEL)、 03-3503-3997(Fax)
 検察庁 03-3592-5611(TEL)、http://www.kensatsu.go.jp/(意見フォー��)

(4)一体何のための逮捕なのか
         
 上記の点を総合すると、法務省入管・渋谷警察・国連大学などの連携・連絡体制
などは不明ですが、今回の国連大学からの排除・渋谷警察の弾圧によって、
ジャマルさんは法務省入管にとって強制収容・強制送還さえできるような、生命・生
活の危険さえある状態に追い込まれています。
 さらに、上記@(1)でもお伝えした通り、今回の「逮捕」がはじめからジャマル
さん「逮捕」そのものを目的としていたような可能性も否定できないのです。

→法務省 FAX:03−3592−7393 EMAIL:webmaster@moj.go.jp
  東京入管 TEL:03-5796-7111、FAX: 03−5796−7125
国連大学 03−3499−2811(電話)03−3499ー2828(FAX)
        EMAIL:mbox@hq.unu.edu

B朝日新聞誤報

(1)当日逮捕現場に朝日新聞は取材に来ていなかった

 前にお伝えしたように、朝日新聞のジャマルさん弾圧に関する記事には疑問点が
ありましたが、当日現場にいらした方々のお話から、朝日新聞は当日逮捕現場に
取材に来ていないことが明らかになりました。

 →朝日新聞  EMAIL:kouhou@asahi.com 
  朝日新聞東京支局:tokyo@asahi.com
  朝日新聞社出版本部doors@asahi.com

(2)朝日新聞に対する申入書の取り組み

 朝日新聞の記事内容に疑問を持たれた方によって以下のような申入れ書の
取り組みがなされています。今のところ、朝日新聞から応答はないようです。

ーーーーーーーーーーーーーーー以下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝日新聞 東京本社                     至急
 編集長
社会部長 御中

9月23日付け37面(第3社会面)の「座り込み 警備員に暴行容疑 イラン人逮
捕」
報道の撤回と徹底再調査を。

9月22日(水)の国連大学前で起きた件についてこのままでは御社が冤罪に荷担す
る危険ありと判断し、標記事件の再調査を関係各所の取材に基づいて行い、さら
には背景にある問題を掘り起こし、ひいてはそれによって調査報道の範を示して
下さるよう一筆いたします。

1.「暴行容疑」と、「容疑」の文字を付してはいるものの、警察発表そのままの記事
であり、果たして御社として、周辺に多数いたクルド人2家族や支援者に充分な裏
付けの取材をなされたでしょうか?あるいは国連警備員の誰に対してでも。
 居合わせた人々の誰一人、「事件」発生の直後も翌日も、記事の骨格部分への事情
聴取や確認を求められていないのです。警察および報道の両方からです。

2.残念ながら裏付け取材がなされなかったであろうことは、警察側の今回のジャマル
・サーベリ氏の拘束拉致と同じく、予断と既定の逮捕方針に基づく罪状捏造を、結果
として御社が支援補強することになる=冤罪にメディアが荷担することだと指摘する
しかありません。
 逮捕の理由はどんなささいなことでもいいのです。偶然そのような結果になりにく
いならば、捏造の証拠が残らない状況を作るか、もしくは証拠がない状態であるこ
とを確認した上で逮捕に踏み切りさえすればそれでよかったのでしょう。なにしろ氏
は難民認定を求め地裁で難民蓋然性を認められたにもかかわらず、この国の法の
適用では「在留資格なし」で犯罪人扱いなのです。
 *ジャマル氏の拉致逮捕に踏み切るには、当局に不利となる証拠を残さないのが必
要です。そのために、いくつかの不可解なしかし重大な事実がすでに指摘されていま
す。臆断を排して一部を挙げます。
 ア 逮捕決行の直前に支援者の所有する機材の複数が紛失したこと。
 イ 転倒直後に現場の左方から、渋谷署の外事担当と名乗る人物が入り込み、現場
近くで撮影していた市民に、問題の場面を撮ったかどうか訊き、「撮っていない」こ

を確認したうえで誰かに携帯で連絡をとり、ほどなく数十名に及ぶ警察官が入ってき

こと。

3.「転倒」より前、玄関横の柱の後ろのマットレスの上にいた二家族女性数名を警備
員が取り囲み、強制的に引きずり出そうとして、狭い場所の中で手足を引っ張った
り、
覆い被さったりした暴力行為については全く黙過されています。柱の裏側で外部から
見えない位置だったためです。 次女はここから出た直後から気分が悪くなりやがて
立てなくなって倒れました。警備員氏が「暴行」されたとするより先に、これこそ疑
う事
なき「暴行」です。

4.倒れた警備員については極めて不自然な倒れ方だったと指摘されています。離れて
いた距離からジャマル氏の「体当たり」はありえず、警備員の一人が自分で転んでみ
せたと証言する人もいます。警備員がはがそうとしていた地上の横断幕の上で転んだ
のだから、はがそうとした他の警備員もしくは職員の引っ張りの物理的な力が影響し
たと考えざるを得ないはずですが、実況検分はその時もそれ以後もなされてはいませ
ん。

5.倒れた警備員は、写真で明らかなのですが、水色の、極めて目立つベストを着用し
ており、他の警備員や国連の一般職員とは明らかに異なる色彩で、遠目にもくっきり
分かります。しかも、転倒以前にジャマル氏と対面するように映っている写真もあり
ます(場所は転倒箇所とは別で、建物の真ん前)。待機中の警察官多数にジャマル
氏を識別させる目的で意図的にこの警備員氏は予め役を振られていたというべきで
す。

6.「現行犯逮捕」とは果たして以上のように行われるものでしょうか?そもそも「誰
が」「どのように」「暴行」したかを確認さえしていない。初めに自転車で敷地内に
入って来た警官は「けが人が出たという110番があって来た」と回答しています。
ならば、どうして倒れたか、相手があるのか、過失か故意か、自損か、複数の人間
に確認をするのが常識ではないでしょうか。それをしないで、一人の人格をもった人

を拘束し留置場に拉致することは、職務怠慢どころか、明白な人権無視であるでしょ
う。
 それらの手順は全く踏まずに突入から30秒から一分に満たない極めて短時間に拉
致しています。

7.また救急車とともに入って来た消防車は何のためだったのでしょうか?
「焼身」騒動のあった夕方ではありません。午前10時46分の時点です。誰がいか
なる判断、必要から現場に入れたのでしょう?かつての学生活動家たちになされた
放水が「邪魔な」人々に対してなされる準備であったとしか考えられません。

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