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イラク情勢、米国防長官“本音” 完全な平和ありえない/一部で国政選挙は困難
【ワシントン=近藤豊和】ラムズフェルド米国防長官が、イラク情勢をめぐって、“本音”を相次いで発言している。「イラクは完全には平和にならない」「イラクでは治安が悪く選挙が行えない地域も出る」など、「本質論」を好む長官の本領発揮ともいえそうだが、ブッシュ大統領の発言との食い違いもあり、長官の発言の狙いがさまざまな憶測を呼んでいる。
イラク駐留米軍の撤収時期について、ラムズフェルド国防長官は二十四日、記者団に対して「世界の主要都市でも多くの人々が殺されている。イラクでも完全な平和な状況などありえない」と語った。
ラムズフェルド長官は、「もし、イラク駐留の有志連合軍や米軍が将兵を減らす前に、完全に平和な状態が必要だという推論があるならば、私はそれは愚かだと考える。(イラクは)世界でも最も不安定な場であり、これまで完全な平和な状態などなかったからだ」と述べ、イラクの“完全な平和”への期待論を牽制(けんせい)した。
さらに、「昨年、米国でも多くの主要都市では、二百人、三百人、四百人の人が殺害されたろう。何が違うのか。われわれは、一件ずつの殺人をテレビでは見なかっただけだ。(イラクが)平和になるまで、われわれが駐留をする必要があるという意見には、再考が必要だ」とまで言明した。
長官は二十三日にも「イラクの武装勢力による攻撃が続く治安が悪化している地域では、来年一月の国政選挙実施が困難」とも発言。同日午前には、ブッシュ大統領と訪米中のイラク暫定政府のアラウィ首相がそろって「一月のイラク全土での選挙実施」を強調していただけに、波紋を広げた。
一連の発言をめぐっては、「ブッシュ大統領が再選されてもラムズフェルド長官が閣内に残る可能性は少ないため、本音を語る覚悟ができた」(米各メディア)との見方もあるが、「本質論を好む長官らしい発言」(国防総省関係者)という受け止め方も多い。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26int002.htm