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●イラン国営放送が、バグダードの日刊紙の記事を紹介するかたちで
上記表題のようなニュースを出しました。
ヨルダン出身の「テロリスト浪人」ザルカウィーは、米国とその傀儡の
“いんちきイラク国家”の政府当局によって、イラクで起きているたいていの
不穏な犯罪の陰謀者だと喧伝されているわけですが、そもそもこの人物の
存否すら疑わしいわけでして、いってみりゃ「ザルカウィー」っていう
キャラクターは、「普遍的存在としての悪神」として目下すごい勢いで
宣伝布教されている「偶像」に他ならないわけです。ウサマ・ビン・ラディン
が「悪の権現さま」だとするなら、ザルカウィーは“三位一体の悪神”って
ワケですな。
（ザルカウィーの“神学”的位置づけ（笑）は、いわば「父なる悪神ビン・
ラディンと同じだし〜、その子分だし〜、それにザルカウィー自体が悪霊
だし〜、この３つは同じだし分かちがたいよね〜」というお粗末な三位一体
の迷信で支えられているわけです。キリスト教文明の退廃を映す鏡だって
ことですな。）
●この「バグダードの日刊紙」が具体的に何を指すのか、イラン国営放送の英文
記事からははっきり分からないのですが、それにしても、言論統制が敷かれて
いる“いんちきイラク国家”━━国際シオニスト勢力に略奪されたイラク
（αraaq／ァイラーク）にはそれに相応しい呼称が必要でしょう「苛苦羅
（αrqla／アルクラ）とかネ━━のなかで、“公衆の敵ナンバーワン”として
宣伝されているザルカウィー勢力にCIAが浸透している可能性が報じられている
のは注目すべきことだと思います。
●下記は、ザルカウィー勢力へのCIA浸透を示唆するイラク現地報道を紹介した
国営イラン放送の記事。
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Islamic Republic of Iran Broadcasting News Network
http://www.iribnews.ir/Full_en.asp?news_id=211056&n=36
2004/09/21
CIA agents likely among Zarqawi group
【ザルカウィー勢力にCIA工作員が侵入している疑いが濃厚】
03:18:22
Baghdad, Sept 21 - Iraqi paper broke news on the possible infiltration of US Central Intelligence Agency (CIA) agents infiltration into Iraq based Al-Qaeda aid Abu Musab al-Zarqawi.
【バグダード、９月21日━━イラクの新聞が、同国を拠点に活動しているアルカーイダの助力者アブー・ムサブ・アッ=ザルカウィーの組織に複数の米国CIA工作員が浸透している疑いがあるという爆弾報道を行なった。】
Bodies of two senior Al-Qaeda members were found dead among victims after the US air strike on restive Fallujah city on Friday, Baghdad daily said Tuesday quoted by informed sources.
【米軍は金曜日に、抵抗の町ファッルージャに空爆を行なったが、火曜日のバグダード日刊新聞が報じた複数の事情通の証言によると、この空爆による犠牲者の中にアルカーイダの指導的人物２名の遺体も含まれていたという。】
Abu Ons-Shami and Abu Mohamed Lobnani, two senior Al-Qaeda members were killed in Friday's US air raid, the paper said.
【この２人の人物はアブー・オンス＝シャーミとアブー・モハメッド・ロブナーニで、いずれもアルカーイダの指導的なメンバーであったが金曜日の米軍による空襲で殺されたと、同紙は伝えた。】
Towhid and Jihad, two Iraq militant groups affiliated to Zarqawi have not ruled out the possibility of a tip-off on the safehouse of Zarqawi's assistants before air attacks.
【ザルカウィーの影響下にあるイラクの２つの武装集団「タウヒード」と「ジハード」は、これらザルカウィーの補佐役の人物がひそむ隠れ家のありかが内報され、それから空襲が始まった可能性も否定できないとしている。】
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【訳注】ザルカウィー影響下の武装集団は、「タウヒード・ワル・
ジハード」（統一と聖戦）という“統一戦線”であると広く
報じられてきたが、このイラン国営放送の外電記事では
「“タウヒード”と“ジハード”という２つの武装集団」だと
報じている。ここに従来の報道との食い違いが見られるわけだが、
これが何を意味しているのか、イラン国営放送のこの報道の
引用元（イラクの新聞）について詳細が分からないので、判断できない。
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（下記に毎日新聞の記事も紹介しておくが、そこでは「タウヒード・ワ・
ジハード」と記されている。だがこれはアラビア語の冠詞の読み方
への無理解から生じた初歩的な誤記であろう。冠詞「アル」は、サ行や
ザ行で始まる語に続くときは「ル」が省略されて「アッ＝ザルカウィー」
のように促音［音が詰まる］で読まれる。だが「ジャ行」で始まる語に
続く場合は「アル・ジハード」のように「ル」の音が残る。ちなみに
「ワル」は「ワ(＝and)＋アル（＝the）」の短縮形。）
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US airplanes frequently launch air raid on Fallujah, a likely haven for Jordanian convict Abu Mosab Zarqawi whose shadow drift over most Iraq terror attacks but its existance have remained in dark.
【ファッルージャは、ヨルダンで有罪判決を受け逃走中のアブー・ムサブ・アッ=ザルカウィーが潜伏しているとの臆測から、米軍機が頻繁に空襲を行なっている町である。ザルカウィーはイラクで起きているテロ攻撃の大部分に関与していると喧伝されてきたけれど、その存否はいまだに闇に包まれている。】
Hospital sources said last week a dozen civilian people, including women and children were seen among bomb victims.
【複数の病院関係者の話によれば、先週のファッルージャ空爆で10人ほどの市民が殺され、そのなかには複数の婦人や子どもたちも含まれていたという。】
mr/kd
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●下記はザルカウィーの背景について解説した毎日新聞の過去記事。
「苛苦羅」傀儡暫定政府の大本営発表をオウム返しに報じた、情報の分析吟味
（インテリジェンス）が欠落した御用報道ですけどね。
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/archive/news/2004/06/25/20040625ddm007030064000c.html
（毎日新聞 2004年6月25日 東京朝刊）
イラク：
同時テロ攻撃、主権移譲の妨害狙う−−スンニ過激派、活発
◇旧政権残党と共闘？
【バグダッド小倉孝保】イラクで２４日、北部モスルなど５都市で警察署などを標的とした同時多発攻撃が起きた。２２日には拉致されていた韓国人ビジネスマン、金鮮一さんが殺害された。今月末の主権移譲を前にイラクでは、過激派の動きが活発化している。一連の攻撃や外国人殺害にかかわったとされるのが、ヨルダン国籍のパレスチナ人で国際テロ組織アルカイダ幹部、アブムサブ・ザルカウィ氏（３６）だ。同氏が主権移譲を妨害し、イラクの混乱を狙って集中攻撃に出たとみられ、今後も同様の攻撃が激化する恐れが高まっている。
２４日の同時攻撃で犯行声明を出した武装勢力「タウヒード・ワ・ジハード（統一と聖戦）集団」は、ザルカウィ氏が率いるイスラム教スンニ派原理主義過激派組織で、ヨルダン、エジプト、チュニジア、レバノンなどアラブ各地からイラクに侵入した戦士たちで構成される。
イラク暫定政府のアラウィ首相は犯行声明が出る前に、「モスルの爆弾事件はザルカウィ氏の武装集団による犯行の可能性がある」との見方を示しており、ザルカウィ氏がイラクの治安面で最大の脅威と位置づけられていることを印象づけた。
モスルやバクバを含めて攻撃対象となった地域は、イスラム教スンニ派住民が多く、旧フセイン政権時代に比較的優遇された地域だ。広範囲にわたって短時間の間に攻撃が行われたことから、駐留米軍のキミット准将は「旧政権残党の民兵らによる攻撃」と語ったが、旧政権残党がスンニ派のザルカウィ氏らと共闘した可能性もある。
ザルカウィ氏は８０年代後半から９０年代初めにかけて、アフガニスタンで軍事訓練を受けたとされる。その後、ヨルダンに戻り同国内でアルカイダの組織を作り、欧米人とイスラエル人を狙った大規模攻撃を計画したとして、９９年にヨルダンの裁判所から有罪判決を受けたが、本人は逃走した。
０１年に再びアフガンに入り、米国のアフガン攻撃では脚を負傷したといわれる。イラク戦争後にイラクに入った同氏はファルージャ住民の保護を受けて同地に潜伏しているとされるが、イスラエルの情報機関はザルカウィ氏がバグダッドの病院でけがの治療を受けたことを確認している。
ザルカウィ氏は、米英人を中心にイラクに軍を派遣する国の外国人のほか、イスラム教シーア派教徒をも「邪教」教徒として敵視。また暫定政府を米国のかいらいと見なして徹底的に戦うことを明らかにしている。警察やイラク軍も米軍や政府を支援するものとして攻撃対象としているが、２４日の同時攻撃も治安機関が標的となった。
また、ザルカウィ氏は韓国人の金さんのほか、先月には米国人ニック・バーグさんやイラク統治評議会議長だったイズディン・サリム氏の殺害も実行したとされる。人質殺害では刀で首を切断する手法をとっているが、これは、アルジェリアやエジプトのイスラム主義者の特徴でもある。刀はイスラム教初期に同教徒が異教徒と戦ったことを連想させ、また、犠牲祭でイスラム教徒が羊を処理する場合に首を切ることから、こうしたやり方をイスラムに則したものと考える傾向があるという。
イスラム教シーア派で反米闘争を続けたムクタダ・サドル師を中心としたグループが主権移譲を基本的に受け入れる姿勢を示し武装闘争を停止しているが、ザルカウィ氏は２３日、録音テープで暫定政府のアラウィ首相の暗殺を宣言した。同氏を中心に外国人戦士の勢力が今後も、なりふり構わぬ攻勢に出るのは間違いなく、主権移譲後の暫定政府にとってテロ対策が最重要課題となっている。
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題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。