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北朝鮮がノドン発射準備か、防衛庁がイージス艦派遣
日本のほぼ全域を射程に入れる北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300キロ・メートル)の発射の兆候があることが、日米の偵察衛星や電波情報などの分析で判明した。
複数の政府関係者が22日夜、明らかにした。
防衛庁は警戒監視態勢を強化するため、海上自衛隊のイージス艦「みょうこう」と電子戦データ収集機EP3などを日本海とその上空に出動させた。
日米両政府がノドン発射の兆候をつかんだのは21日午後。関係者によると、北朝鮮東部などの複数のノドン発射基地周辺に北朝鮮軍の車両や軍人、ミサイル技術者などが集結しているという。実際に発射するにしても、「数日後から2週間程度」との見方が強い。
ノドン発射基地の近くには、ノドンよりも射程が長い弾道ミサイル「テポドン2号」(射程3500―6000キロ超)の地下発射基地もあり、日米両政府はテポドン発射の可能性もあると見て警戒している。
ノドンは、液体燃料を注入して発射する仕組みで、発射台付きの車両に搭載して移動が可能。沖縄など一部を除き、日本全土を射程に収める。ただ、大部分が地下基地に納められており、液体燃料注入などの兆候は確認されていない。発射台起動の動きもない模様だ。
発射兆候の情報を受けて、防衛庁は21日夕、海自舞鶴基地(京都)のイージス艦「みょうこう」と佐世保基地(長崎)の護衛艦「ゆうだち」を日本海に派遣した。さらに、電子戦データ収集機EP3を発進させ、24時間態勢でミサイル発射に向けた動向を監視している。
政府が北朝鮮の弾道ミサイル発射の兆候を把握したのは2003年3月以来。この際は、北朝鮮東北部に軍事車両などが集結したが、発射には至らなかった。
北朝鮮は1998年8月のテポドン発射の翌年、ベルリンで行った米朝高官協議で、ミサイル実験の凍結に合意し、米国は経済制裁を解除した。2002年9月に小泉首相と金正日総書記が交わした「日朝平壌宣言」には、2003年以降の発射の凍結も明記している。このため、仮に実験が目的であっても、北朝鮮がノドンを発射すれば、日朝平壌宣言の明確な違反行為となる。
◆ノドン=北朝鮮の中距離弾道ミサイル。旧ソ連のスカッドを改良し、1993年に初めて発射実験が行われた。射程は約1300キロ・メートルで、すでに200基程度が配備されているとされる。北朝鮮はノドンよりも射程の長い「テポドン1号」「テポドン2号」も開発している。
(2004/9/23/03:07 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040923i101.htm