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国連 スペイン首相演説に拍手
国連総会は、21日から、各国首脳や外相の演説が始まりました。この中で、小泉総理大臣やブッシュ大統領、アナン事務総長らをしのいで、最もかっさいを浴びたのは、今年4月、スペイン軍のイラクからの撤退を訴えて新しいスペインの首相に就任したサパテーロ氏(43歳)でした。演説でサパテーロ首相は、今年3月におよそ200人の死者を出したスペインの同時爆破テロについて触れたうえで、「我々が長い間のテロとの戦いで学んだことは、テロと戦うことと引き換えに、民衆の自由を奪い、民主主義をゆがめ、先制攻撃の名のもとに軍事行動を行うことこそが、テロリスト達にとっての勝利だということだ」と述べ、先制攻撃の考えに基づいて、イラク戦争に踏み切ったアメリカを痛烈に批判しました。そのうえで、サパテーロ首相は、「人類の歴史は悲観的なことばかりだ。多くの国は未だ民主主義ではなく、拷問も行われ、500万人がエイズ感染者だ。しかし、この現実を何とか変えていこう」と呼びかけて、演説を締めくくりますと、議場は大きな拍手に包まれていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/2004/09/22/d20040922000077.html