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アメリカはイラクで支配力を失いつつある
以下は9月18日付『ルモンド』のバグダッド特派員報告の抜粋である。このような丹念な取材ルポは、権力に操られ、思考停止を決め込んだ日本の大新聞には書けないだろう。
《戦闘が進展するにつれ、抵抗勢力のグループは統一され、一層強化されている。同盟軍は退却し、スンニ・トライアングルばかりでなく、あらゆる地域を放棄している。爆撃と家宅乱入では反抗を潰すに十分ではない》
《現状は明らかに、反抗勢力が追い風に乗っている。----反米感情はもう元へ戻れないまでに達している》
《来年1月に選挙を行なうというのに、イラクはアナーキーな王国になりつつある。最も過激な国際的ジハードの王国に。アメリカは、この古いメソポタミアの地に来て以来、今やどうしてよいのか分からなくなっているようだ》
《一つのカギはイラクの軍隊が積極的に地域を支配することだが、「軍隊は一夜にして成らず」だ。ことに2003年にそれが解散させられ、将校や兵がゲリラの腕の中に投げ込まれたからには》
《アハメド・アブデル・アル・スマライ師は言う。「われわれの統計では、アメリカは戦闘員の40倍の市民を殺害している。この犠牲者は部族の人たちで、彼らには父親がいる。兄弟が、息子たちがいる。その連中が、次には復讐するはずだ。これはわれわれの伝統だ。われわれの風習だ。われわれは絶え間なく葬式に行くが、そこでは、かつての穏やかな人たちが、復讐とレジスタンスのことしか口にしない」》
《軍事部門とも結びついているある重要な宗教指導者は語る。「われわれはみんなに、レジスタンスは正しい。なぜならアメリカの戦争が違法だからと説明している。占領に対して戦うことは、イラク人である以上、イスラム教徒である以上、すべての人間の義務である。われわれは日一日と強くなっている。われわれは選挙などさせない。それはイラクに対する陰謀だからだ。やがてあなた方は、あらゆる町々が蜂起するのを見るだろう」》
《イラク政府のある情報分析官はこう語る。「問題は、アメリカ軍が一方的なやり方、しかもしょっちゅう愚かなやり方を取ることだ。われわれは、アメリカの戦略は、この国への荒っぽい占領を正当化し、永続させるためにわざと混乱させる政策を取っているのではないかと疑っている」同様に、アメリカの同盟軍も疑い出したように----》
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3218,36-379544,0.html